作者買いです。この作者さんのお話しはホントに可愛い。しかし今までの作品はエロが最後の方に出てくるだけで、でもそれでもいいって思えるものばかり(とは言っても読んだのはまだ2作品だけですが…)でしたが今回は最初から若干のエロがありますねー。でも可愛い予感はしっかりあるので今後が楽しみです。

とても素敵な作品でした。まず絵がきれい。背景もしっかり書き込まれています。お話は1970年代のゲイの弁護士トレヴァーとアーミッシュの青年ジーンの物語で、アーミッシュという方々のことはアメリカのドラマで見て知ってはいたけど具体的には知らず、ラムスプリンガという期間があるのも初めて知りました。この期間を経て俗世で生きることを決めると一生家族とも会えないなんて…俗世で生きることを決め1人ホームレスのような生活をしているジーン。出自に関する過去や1970年代ではゲイをひた隠しにして孤独に生きるしかないトレヴァー。そんな孤独な2人が楽しくも切ない日々を送る中で互いに惹かれていく姿は胸に響くものがあります。特に2人が初めて結ばれるシーンはジーンのトレヴァーへの告白からトレヴァーがベッドで涙するところまで不覚にも涙が出て、何度そのシーンを見ても涙が出ます。こういった作品を見ると人を好きになるって性別ではないのだと強く思います。続巻でこの先どうなっていくのか…最初にジーンの姿が無いので2人は今も一緒なのかそうでないのか気になりますが、どんな結末でも2人が過ごした日々はかけがえのないものであると思えます。

ギャングの飼い方で好きになった作家さんです。ケモミミ系は耳が4つ(人の耳とケモノの耳)あるのは好きではないのですが、最初に4つあることの意味が書かれているので納得できました。九尾の狐は狐界の最上級だと思ってましたがこのお話では化物なんですね。まだまだ序章すぎてこれからどうなるのか分かりませんが、期待を込めて星4つです。

受け攻めとも良い筋肉です。彰洋の祖母(ちょっとしか出てこないけど)以外はみんな良い人ばかりでストーリー重視の方には物足りないかも。私はあまあまベタベタ大好物なので好きですが。でもどなたかも書いていましたが表紙で損してる感じがします。もう一つの「エル」はスピンオフとの事なのですがこれだけでも十分楽しめます。完璧なエルの超ツンデレ具合が面白い。エルを主人公にした話をもう少し読んでみたいです。

コミックス版を読んでどうしても続きが気になり購入してしまいました。好き嫌いが分かれる作品だとは思いますが、BLの枠に収まらない壮大な作品だと思います。繁殖しないために男性体に遺伝子操作され作られたライカン。基本体が動物であるために起こる発情期。その発情期を発散させるために男同士で交わる。その男同士の部分でBL枠ですが、今後種族の交代等出て来るようで、その為主人公の1人である光陽は女性っぽい身体つき(特に胸)をしています。またオンリーワンという存在に対する切ないほどの気持ちは、読んでいてこちらも切なくなってしまいます。BL作品というよりSFとして読む方がいいかなと思います。

ファンタジーは少し苦手なんだけど、絵が超好みなので何度も読もうかどうしようか迷っていた作品です。特に最初にDeta Baseなる物が付いてるなんてこりゃあ独特なお話なんだろうと…でも絵の好きさに抗えず読んでみたらその世界観にまんまとハマってしまいました。Deta Baseは読んでおいた方が話がわかりやすいと思います。

絵もキレイでお話も嫌いではなのですが、雪村の家庭環境の背景がほとんど無くてそこがもう少し欲しかったです。両親はどうしたのか？弟の病状はどんなものなのか？売りをしてる訳じゃないからどんなふうにお金を稼いでいたのか？特に高校時代から両親がいなかったんだったら仕事と学校の両立でもっと大変なシーンがあっても良かったのでは。それと担任だったら生徒の家庭環境知らないのはちょっとあり得ない。バイトくらいで生活費と学費と治療費を賄うことは難しいから一応後見に親戚がいて、嫌味言いながら最低限の面倒しかみないで後はほったらかしてるみたいな設定だったら理解出来たんだけどなぁ。

お初の作家さんでした。幽霊や物の怪が見えるたもつと人間好きで淋しがりな龍神様の話で、最初からエロシーンでその後はおばけに取り憑かれてるたもつが出て来て「どんな話になるの？」と思いましたが、人であれ人ならざる者であれ淋しい思いを抱えてそこから救われたいって事なんだなと…一緒に働く他の物の怪達の事が最後に少し書かれてますがもう少し物の怪としてのたもつとの絡みが見たかったかな。

短編集で5話入ってます。1・3・4話はDK同士。2話はDKと先生。どの話もお互いが好きと意識して告る(1話目はエッチ描写有り)迄ですが、ドロドロすることがないピュアッピュアなお話ばかりでほっこりします。5話目は4コマ漫画みたいな感じの中村くんとムームちゃんというバカップルのお話。「ラブのお話」でムームちゃんが中村くんに愛情の大きさを聞いた時、中村くんは出来るだけ大きく見せようと離れて行き、反対に中村くんがムームちゃんの愛情の大きさを聞き返したらムームちゃんは中村くんに寄って行き「離れたくないくらいラブ」って言って、もう一度恋愛出来るなら言ってみたいって思いました。どの作品も短いですが作者さんの言葉遣いにセンスがあります。男女でも成立する内容ばかりですが、男×男が好き、でも濃厚に疲れたって方に向いてると思います。

春抱き最終回！ こんな結末が待っていたとは…決してハッピーエンドでは無いけど人生なのだからこんな結末もあるはず。正直最初の方を読んでなんとなく結末が予想出来たけど、実際にそうなった場面は涙が出てしまった…岩城さんと香藤くんには幸せな気持ちを沢山貰った。本当はもう少し年をとった2人が共演するなんて場面も見たかったけど、生きている中で思い出を糧に過ごさなければならない事もあるのだから、本当の人生のようでこのエンディングはこれで良かったように思う。