正直最初は展開が早すぎて、ストーリーについていけなかった。その分受の変身願望や、攻の恋に恋する気持ちは可愛らしく伝わってくる。同時収録の作品はマニアックで好みが分かれそう。ただどちらも濡れ場は綺麗だし、変に純情ぶったキャラも居ないのが気に入った（ビッチという程でもないが）。ノンケ受や、年を喰った処女が嫌いな人に向いているかも

好きだから不信を持つし、上手くいくものもいかないのが切ない。何だか当て馬が出張り過ぎな気もしたが、臆病同士であるが故に、懸命に歩み寄ろうとする2人の健気さには打たれた

掴みは面白いし心理描写も丁寧で判り易かったのだが、中盤からやけに淡々として盛り上がりに欠けたのが残念。それでも乙女チックなラストは気に入る人も居ると思う

絵は綺麗だし、心理描写も繊細で2人が惹かれ合う過程が判り易い。脇役もいい味を出している。ただレキシーの恋愛観に時々違和感。不信感を抱かせる様なタイラーの態度も勿論悪い。だからといって、人の言いたくないことを暴き立てるのはちょっと我儘。何より息子を失い、世の中を呪う親の話を聞いた後で自分達の愛情を再確認するのは残酷ではないだろうか

濡れ場が文字通り体当たり。エロスのみならず、受の哀しみも攻の焦燥もよく伝わってくる。ついでにオーナーも素敵。もっと出して欲しいぐらいだった（ただし受のトラウマがそれなりに深いので、明るいビッチが好きな方は気を付けた方が良い）

些細な意地や誤解からすれ違った男女が自らを物語の登場人物に準え、試練を乗り越える姿に官能とロマンを感じた。正直女を男の所有物とするかの様な発言には賛否が分かれるだろうが、絵の美しさについ星をオマケしてしまった

どのカップルも、とにかく濡れ場が圧巻。攻は引き締まって逞しく、受は決して女性的ではないのにしなやかで何処か儚い。ストーリーはどちらかというとシンプルにまとまっている感じ。山あり谷ありが好きな人向けではないかもしれないが、それがかえって濡れ場の濃密さを引き立てているとも言える

ストレートにくっ付けない2人の純情振りにまず胸キュン。濡れ場もエロティックというよりは可愛いらしい。ただ最終巻で突然、成長した甥っ子の恋を扱うのは余計な気がする

良くも悪くも作者らしい1冊。濡れ場は大胆ながら下品にならず、3者3様の狡さのバランスも丁度良い。その分ラストが曖昧過ぎて残念。流石に当て馬が気の毒になった

とにかく受が情緒不安定で可愛いったらない。煩悩を恥じず、エロスを全力でエンジョイし、反面神仏を崇める。濡れ場も清涼感に溢れ、下品にならない。ただ攻の性格は好みが分かれるかも。一途でピュアだと思う人と同じ位、鬱陶しく思う人も居そうだから要注意