絵もお話もとても素敵でした。ほかの方も書いていらっしゃるようにリージェンシーロマンス版の「クリスマス・キャロル」。クリスマスシーズンに読み返したくなるお話がまたひとつ増えました。主人公たちだけでなく周囲の人たちもそれぞれ幸せになれたのも、そしてクスリと笑える場面がちりばめられているところも良かったです。

本当に１６０ページなんですか？と思うくらい二転三転、ハラハラドキドキなエピソードがぎっしりです。ヒロインと孤児の男の子のお話は涙が出ます。大人で頼もしいヒーローと、可憐で知的なヒロイン、辛い経験をしている同士だからわかりあえたのでしょうね。とても印象的な言葉もありました。絵も時代考証がしっかりされたもと先生ならではの美しさ。おすすめです。

なるほど、一生懸命頑張っても片付けられない人の心理が少しわかるような気がしました。私はどちらかというと同僚くんの生活スタイルに近いので・・・。今彼くんには、散らかったままのお部屋を見せられる子のほうが合ってるのかな？？先はなんとなく想像つきますが楽しみです。

ベティ・ニールズはいろんな漫画家さんがコミカライズされていますが、荻丸先生の組み合わせ、たしか初めてですよね。原作はもうちょっと意地っ張りなイメージのヒロインですが、このコミックでは生真面目な年上の後見人ドクターとと一途な女の子、どっちも一歩踏み出せない二人の純愛という感じでホンワカ・じんわりしました。楽しかったー。

他の皆様もおっしゃっていますが、私も大好きな原作者・作画家さんの組み合わせです。ヒーロー、これまでとはまた違った雰囲気のイケメンさんで素敵です。ヒロインはベティ作品では頻度低めの美人（美人な場合は背が高い）、程々のお嬢様、勝ち気、早とちりさん。ヒロインの無邪気な画策が転んで、「終わりよければすべてよし」ですね。いつもどおり英国らしい風景・小道具・家具などなども楽しく、心地よく読ませていただきました。

大好きな作家さんですが、この作品は知りませんでした。NHKのニュースで紹介されていて、早速読んでみましたが、当時の建物や小物の細部までしっかり調べて作られているとのことで見事な世界観です。実在の有名な小説家の山田風太郎さんが、太平洋戦争末期の東京で過ごした日々。辛さや絶望感の中にユーモアも織り交ぜながら、先の見えない毎日を過ごす普通の人たちの日常が描かれていて、今の私達の状況にも通じるものがあり共感します。中学生、高校生、大学生、それにマンガをあまり読まないご年配の方々にもぜひ読んでいただきたい作品だと思います。

原作もとてもいいお話だったのですが、ビジュアル化すると更にリアリティがあって感動的です。精緻な作画でヒロインのドレスと髪型もちゃんとヴィクトリアンスタイルなのをはじめ家具などの背景も精密でBBCのドラマを見ているみたいでした。クリスマスが近づくと読み返したくなると思います。

英国物を描くのがお得意な作画家さんなので英国カントリーサイドの雰囲気がとても素敵です。ツンデレヒーロー、限りなく純粋なヒロイン、かわいい息子ちゃんとワンコ、みんな魅力的ですがやっぱり秘書さんが最高！

好きな作画家さんと原作者さんなので、初めての組み合わせだと思いつつも迷いなくポチしました。とても良かったです。家族を次々に全員失って、たった一人で頑張ってきたヒロイン。そんな彼女に、強引ではなく、優しく包み込んでいくヒーロー。ヒロインがちょっとずつ心を開いていくごとに、少年のようにときめいているヒーローの表情が素敵です。周りの人たちもナイスアシスト、いい人たちです。今、こんな時だからこそ、読むとあったかい気持ちになれる、癒やしの物語、だと思いました。

イギリスの片田舎に住む女の子が男性名で小説の原稿を送るなんて、ブロンテ姉妹みたい。。と思ってたら、この子はなんと男装でロンドンに住み始めましたね。親友になった小説家や周りの人たちも生き生きしてて楽しいです。Ｄさんのモデルは19世紀イギリスの国民的作家のあの方かしら？色々楽しみながら読んでます。続きが楽しみです。