せっかくの素敵なイラスト、人物設定、なのにどなたかも仰ってましたが、あまりに説明ばかりで何かのトリセツを読んでいる気がしてきました。状況の説明、人間関係の説明、感情に流れの説明、なんかを説明なしに読者にわからせるのが小説なのでは？最初50ページぐらいはワクワク出来ましたが、その後は肩透かしでした。

男らしい受けが一途で攻めに想い人が居るって嫌いな設定だけど、心の機微を細かく描写する力量にグイグイ読まされてしまいました。もう少しで木原先生、くらいの痛さもそこここに散見し、私的には読み辛くもありましたが。

挿絵がキャラと合わないのかと思っていたけど、「整い過ぎた」美人のヒロ、という設定と本人の一人称でのボケツッコミが酷すぎる文体とのズレが、せっかくの王道執着スパダリ小説をダメにしてしまっている。残念。オタクっぽいツッコミが無ければ....。

田辺が良い。その一択です。スパダリって言うほどお金や権力やカリスマに満ち溢れているわけではない、が、自分の出来る限りのスパダリを発揮する、そこに力強く惹かれました。

海外オシャレBL小説。会話もセンス良くウィットに富んで国産BLとはどちらが良いというわけではなく読みどころが違います。同じ作者さんのアドリアンイングリッシュシリーズがより好みではありました。

ほかのレビュワーさんと同じ感想。のめり込めない。さらっとあらすじを流された感じ。痒いところに手がとどかに歯がゆさ。可愛らしいんだけど。好みの問題かもしれません。

満場一致の五つ星かと思ったら、感想はそれぞれなんですね。私はただの溺愛王道BLではない、将軍の黒さも(可愛いものだが)チラチラ見え隠れするこのお話がヒットではありました。そんなに読み返したいBL小説のない中、折に触れ読み返しています。最初から。またこんな作品を書いてくださいね、と作者さんにお願いしたいです。

木原作品です。ウォーニング出しておきます。グイグイ読ませますが、終点に何があるか...木原作品を読んだ読後感が残ります。シリーズ全作での主人公の出来る男具合を読んでいただけに....。

本の内容紹介にちらっとも出てこない関拓歩君が本命君だった、から気持ちを親友の子に置いて、次は明るい展開？と期待しながら読んでしまった。読んで良かった作品だから良かったけど、内容紹介に疑問を残しますね

一稀の性的な立ち位置が分かりづらい。しかも最後まで。そこがしっかりわからないのでモヤモヤと最後までのめり込めなかった。