時代考証は、作者の好みと桜小路先生は仰っておられますが、それもこれも全部ひっくるめて、読み応えのあるお話でした。自分自身を知って、自分を守りつつ進路を築く、このヒロインの生き方は、私にとっていつの間にかピシッとした支えになっていて、グラついたらまた読み返すと思います。互いに生涯ただ一人のパートナーと出逢えることも大事だし。ナギナタを修得していることがかなりポイント。芸は身を助ける。と、昔の人はよう言うたもんです。ナギナタは今更無理だけど、一芸、磨こうと思います。

強い強いヒロイン。恐らく、両親はじめ祖父母や親族、使用人、彼女を取り巻く全ての人に愛された女性。幼いヒーローも惜しみない愛があったと思う。その、形のない、想いを支えにここまで行動できるとは！　相手を思いやることの大切さをつくづく感じた。……ヒーローの父は、記憶のない青年ヒーローに初対面の時、何か感じたとあったが、ヒーローの母の方の表現が無いので、アレ？と思った。普通、母親の方がそういう勘が働く気がする。(原作は知らないので。お母さんすみませんm(_ _)m)

料理に取り掛かるきっかけを探している。けどw 登場する料理はプロに近いので、食べてみたいけど、作る気は起きない。少し時代が遡るが、田舎では今も大差ない。

順番にね、順番がね、もう絶妙。それぞれひと癖もふた癖もある人ばかり。それが最後に箱入り中の箱入り娘がとどめをサスという仕掛け。まとめて読んだ甲斐がありました。

漫画家先生お二人の共同製作!?もうすばらしいの一言です！　王族、皇室って本当に大変なんだなぁ！としみじみ考えさせられました。そして、顔が同じでも、人の相性は全然違うってことも！　存在の否定、しちゃいけない！としっかり覚えておこう。

ヒーローもヒロインも出来すぎ！　それぞれ辛い目にあったのに、それを糧にして乗り越えて行く、そのパワー、愛のなせる技でしょうか。いつの世も騙し騙される人がいて穏やかではなく、騙されないように賢くありたい。

おそらく、ヒーローにとってとても魅力的なヒロインなんだろうと思う。ヒーローの言動がちぐはぐなのでとまどうし。残念ながら絵でそれが読み取れず、ヒロイン、ヒーローの苦悩も共感できないまま読み終わった。

ヒロイン秘書と王族ヒーローのお話。４年の間、ヒロインが父親のために秘書に徹していたためヒーローはヒロインが恋愛の対象にならなかった、らしい。人間関係、特に女性関係が長続きしないヒーローと４年も仕事をしているヒロインの存在を、偽装結婚して、離婚寸前に認める。失ってから気づくことが多い中、失わずに済んで良かった良かった♪

男の子は罹患した方が良い病気、おたふく風邪。それが決定打になるとは…。

母の愛が、自分へのものではないのに、あったことに安堵する息子。できすぎ。異父兄弟が仲良くなる、長い道のりの３部作。お金目あてではなく自立して自律できる女性になるべし、ということか。ヒロインが皆似ているので星マイナス１。