こえでさんのレビューリスト　

もとなおこ先生『売り渡された淑女』…出会った頃のヒーローとヒロインは勘違いの連続でハラハラして楽しめました。「勇気と知恵」覚えておきたいです。画が美しくきれいに流れるように読めるのでお話に没頭できました。白井幸子先生『十二カ月の結婚』…ツンとツンの2人？　見た目は素敵でも育つ過程が愛情に恵まれなかったヒーローが理解できるように育ったヒロイン。彼には彼女しかいなかったですね。画がきれいで楽しめました。碧ゆかこ先生『誘惑という名の復讐』…画は好みではありませんが、知らず知らずヒーローに灸を据えていたヒロイン、互いがオンリーワンで、いいなあ！と夢をみさせてもらいました。良かったです。

ヒール役とまではいかない、大人の気遣いができる人がちらほら。、主が善い人で招いた友人知人を熟知している、ということでしょうか？　そして、皆さん身に覚えがあるからかしら？　お子ちゃまだったヒロインは、生まれて初めて｢お兄さま｣が女性と話す姿を見てスイッチが入りあっという間に変身してしまう。意地っ張りでなくて良かった。トゲトゲがないのが安心できて癒される。

ヒロインもヒーローも、大変な青春を送ってきたのね。すごい。身分や貧富の苦労がある方が何かするにも理由が要る。ただ｢好き、愛してる｣だけで行動できれば楽なのに。　人の皮をかぶった卑劣なケダモノを退治することはできなかったけれど、その方が幸せだと思う。直接退治すればそれは犯罪に手を染めることだから。　恐怖の最中に冷静に考えて行動するって、どうやったらできるんだろう？　　画が美しいので、お話に入り込んで楽しめた！

ヒール役の女の子が失恋更新中なのが結構楽しいw 何の取り柄も無いと思っていたヒロインは、家事と看護、介護のスキルを持っていておまけに初めて行った場所で防災対策もできるって。すごいんですけど。愛情表現が特にお下手な一族、だけど雇い主を嫌いじゃない使用人がいる老貴婦人、どこにどんなご縁があるかわからないなあwと楽しくなりました。画が素晴らしくお話に浸れました。

Voll.79はドロドロ無し？仕掛けの回ばかりでした。『もふもふ』は折り紙がお役立ち。それにしても、撫でてくれたらと願ってプレゼントされたブローチを、事あるごとにナデナデしてるヒロインかわいい♪『恋の星図と猫日和』はヒーローのお誕生日に花火の回。ずっと前の回ではアンティークのノリタケのティーカップが出てきてましたが、今回のケーキのお皿も素敵！　占いは長い歴史で作られたものなので、おおまかなものは当たらなくても生年月日・出生時刻をもとにするとしっくりくるだろうと思います。近未来の話ができる人がいるって、とても幸せな時間を持てる。こちらもホワホワします。

軍の船に女性は乗れないってルールは今では通用しないはずだけど、この2人にはあって良かったシバリでした。軍人になりたかったのではなく船乗りになりたかったヒーローを癒すヒロインが自分にとってどれほどの存在かギリギリセーフで間に合って、ホッとさせられて、さらに嬉しくて、良かった良かった♪とハッピーな気分で閉じる爽快感！　独特の絵に引き込まれてとても楽しめました。

才能のある人を讃えられるか妬むか、何の努力もしない人ほど妬む気がする。ヒロインが昔とった杵柄でピアノを弾き切るのは神技的だし、ヒーローが独学でヴァイオリンを弾くのも神技だ。同じ感覚を持つ人がパートナーに適している、という佳い見本のお話。

人を不幸にすることで自分が幸せになれると思っている人がヒール役なのだが。わかりやすくて良かった。

ヒロインは彼が好きすぎて、もし彼が条件の合う人と結婚しても…とまで悩む。ヒロインに悩みがあるのはわかっていたヒーロー。ヒーローの過去の発言を鵜呑みにして、いつまでも同じ考えだと思い込むヒロイン。すれ違う時のよくあること。ヒーローは職業柄、言葉の表現がうまい。それが幸いして良かった。子どもに対する感覚やパートナーに素直に向き合えるかどうか、などファミリーを作る、人生を共にすることについて、考えさせられた。

子ども時代から始まっているけれど、長女次女のあるあるでややこしそうに見えてすっきりした、ということですね。洋画を観ている感覚でお話に入り込めました。