☆3〜3.5。あらすじにあるストーリーがたしかに主軸なんですが、枝葉が多く無駄に目立つキャラがいるなどのために全体がぼんやりブレてる印象を受けてしまいました。メインをがっつり楽しみたかった。いつものように可愛くて健気な受けと男らしさのある攻めではあるものの、作者様の人気作のようにキャラ自体にその魅力だけで押し通せるほどの力は感じず。面白くなかったわけではないんですけど、またこれ読みたいな〜とまでは感じなかったのが正直なところです。

だいぶ前に一度読んだきり、久しぶりに再読したら見事に内容忘れていてびっくり。脳内うるさい腹黒攻めがアホ可愛い幼馴染をものにする王道展開かなと思ったらそれだけではなかったのがよかった。それ以外は収録の2作とも予想通りの展開ですがそれなりに楽しめました。

3〜4。秋葉さんなので色っぽいシーンには全く期待していないし不要だとは思うんですが、それにしても本作はフェロモンで発情しっぱなしなのでね…逆に何もないのが違和感。唇が軽く触れる程度のことはありますけども。せめてちゃんとしたキスと赤面くらいはしてほしかったのが心残り。ストーリーは予定調和ではありますが起承転結ちゃんとあると思います。

『ワンダーフォーゲル』続編。前作未読だとわからないところが多そう。ゆうとの過去に関する謎解きをメインに、イブと稜の進展も見られ大満足。まー前作からの登場人物たちの掛け合いが生き生きしていて面白いこと！イブとマリさんとの舌戦なんて最高じゃないですか。ゆうとに対してだけは過保護な稜と、それにぶつくさ言うイブさんとか一生見ていたい。そして終始心が読めることで生まれる余裕があったイブさんの最終話…、もうね可愛くて仕方ないです。こんな楽しい話になるとは。電子限定描き下ろしも豪華でした。

既刊『一途な犬は諦めない』収録作のスピンオフですが、本作だけでも読めないことはないんじゃないかな。あらすじに「優しくありたい両片思い」ってあるんですけど、ほんとにねーもっと優しくあってほしかったのが本音。凌はテンパったりデリカシーなかったりするものの、優しく不器用な男なんですよね…。こういうひとが怒られてるの見るのは辛い。真意を読めないのはお互い様だったわけだから、千歳ももうちょっとね…もっと力関係のバランス取れてると安心して読めたなぁ。最後の女装えっちは雰囲気よかったですー。

甘いその後…ですかね。おまけ漫画くらいのイメージ。内容的にはあまり濃さはないです。

JUNE時代はよく知らないんですが、そういわれる作品っぽさはすごくあるなと思って読みました。ただ何というか…悲恋ものは好きなんですけど、これはただの悲恋じゃないんですよね。あまりに人為的で、避けられたはずのもの。そして当のイリスの人となりと庇ったはずの相手の諸々を考えると、自分の中ではどうしてもイリスが真相を口にできなかったというところが説得力に欠けるんです。そうなっちゃうとクライマックスの手紙も興ざめでしかない。個人的にあまりに過剰な悲劇には斜に構えるようなところがあるんだと思います。そもそも「JUNEっぽい」を頭に叩き込んでから読んだほうがよかったかもしれない。

思った通りの可愛さではありました。二足歩行が上手くできないとか笑っちゃった。でもなぁ、肝心のラブ面はちょっと疑問符。恋とは思えなかったし、あとなんだろう…知識のあるところとないところの差、それ知ってるのにこれ知らない！？という引っかかりが多かったんですね。そこは気にせず素直に読むべきなんだろうけど。あと少年が大きくなっていたエピソードももっと絡む展開だと私としてはスッキリしたかな。長編には向かないネタなのでは。ほしの動物園みたいなオムニバスとかだと楽しい。

試し読みの攻めのぼんやりした目がちょっと気に入っちゃったしレンタルも安かったので読んでみましたが、くっついてすれ違って仲直りして…笑っちゃうくらいあっという間。数分で読み終えたほど。顔がもう少し楽しめたらそれでも良かったんですが、その後はそんなにグッとくる表情もなかったな。

前作大好きだったんですけど『再』もとっても良かった！ハイスペックバブのバブみ？じゃないね、バブ度？が増してて刺さる刺さる…！人間として成長を続ける学と包容力ある篤郎の組み合わせが最強。エッチなのにシリアスで、でもやっぱりコミカルであっさりしてて、バランス良い。大小さまざまな出来事てんこ盛りでもシリアスになり過ぎないから安心して読めます。キスシーンやベッドシーンはとにかく表情が良いので眺めるだけでも元が取れる。お吉川さんホント巧いですね。多彩な表情やしぐさが楽しい。しかも臨場感あふれる脱衣や無音コマ送り、一筋の涙など印象的なシーンがたっぷり。こんなに幸せそうな二人が見られるとは思わなかったので、ちょっと泣けてしまいました。この先もずっと一緒に居ることが想像できるカップルの仲間入り。まだ続くなんて嬉しいです。