なとさんのレビューリスト　

現在までの最新巻(9巻)までの読了です。続きが気になりますね…ヴォルト様の溺愛ぶりは正直「番となれる女性が見たかったから」だけで説明がつくのかな…？と疑問に思うほど熱烈なのでその辺もいつか明かされるといいな、と思います。番になれる女性であることが溺愛の証ならそれこそ王女殿下でも良いことになってしまいそうですもんね…。この王女殿下の件がまあハラハラしますね、ヴォルト様のことですから大丈夫とは思いますが…他国の王子もなかなか曲者そうですし続きが気になります…。この件について、王太子妃…ですかね、当初から凄く首を突っ込んで来てますが、どうやら“番”として王太子とあまり上手くいっていない感じみたいですが…「私はあの子(王女)に幸せになって欲しいだけ」と言っていましたがそのためにヴォルト様から今の幸せを奪おうとしていることは分かってるんですかね…身内が一方的に幸せならヴォルト様の感情はどうでもいいんですかね…。王太子も番関係として何らかの負い目というか、あるのかも分かりませんがもう少し諌めて欲しいものです。こんなに感情に流されて態度にも出まくってる王太子妃で大丈夫ですか？(笑)…と、個人的にかなり王太子妃の方にヘイトが向いてしまっております。とはいえ彼女も彼女で色々と事情があるのでしょうが…ともあれ続きが楽しみです。どうかいち早くサシャとヴォルト様が何の憂いも憚りもなく幸せになりますように。

1話目のお話がサンプルで気になり購入しました。アンソロジーゆえ仕方ないのですがやはり物足りなさ、駆け足感は否めません。サクッと終わるので手軽に読めるのは良いところなんですけどね。ただこちらは「ざまぁ編」を謳っているので、他のところが多少おざなりになってもざまぁにフォーカスを当てて特筆して描いて欲しかったな、思います。現状その辺は想像力を駆使して補わざるを得ないです笑。とはいえ設定や話の流れは面白かったです。個人的にはやはり1話目と、4話目も好みのお話でした。特に4話目は人物描写や設定、展開もとても良かったので本当にもっと「ざまぁ」部分…というか、元婚約者と不貞相手の後悔や反省(するのかは分かりませんが笑)の描写まで欲しかったな、と思いました。

現在中盤くらいまでですがとても楽しく読んでいますし評価も高くしているのですが、主に個人的にモヤっとしているところについて書かせて頂きたいと思います。“ゲームの強制力”という部分を加味しても、フェリクス様の言動にだいぶと悶々しております。例えば最初はお弁当のくだり、自称ヒロインが“オフィが作ったと思って”明らかに悪意を持ってお弁当を貶しており、当のオフィはそれを否定せずに寧ろ自分が悪役を被って自称ヒロインに毅然として立ち向かったのだから、お弁当は自分が作った…と告げるまではせずとももう少し自称ヒロインに対して何かないのだろうか…と思いました。それからも自称ヒロインは明らかにオフィを敵視して自分たちの邪魔をしてきたりオフィを悪役に仕立て上げようとしているのに、何も言わず対処もしないんだ…と思いつつもフェリクス様がオフィ一筋なのは明らかだし、愛さえあれば！と読み進めているのですが断罪イベント(仮)の後、自称ヒロインの悪事が(とりあえずは)明るみになり謹慎処分が明けてからも自称ヒロインににこやかに接していたのは本当に「？？？」となってしまいました。オフィもいくら誰にでも優しい殿下とはいえおかしい、とまで思っていて、曰く強制力が関係しているとのことでしたが直後告白イベントが発生したことでじゃあ強制力はなかった(あったとしても断罪イベント時ほどではない)のに、素でオフィに不安や不信感を抱かせる行動をしたってこと？と混乱してしまいました…その割にはご自分はオフィの周囲の殿方らにやきもち妬くのですから、断罪イベント前はともかくその後は、いくらなんでもあんなことがあった自称ヒロインに対してはもう少しこう…あるのでは？と思ってしまいます。結局現時点で殿下から自称ヒロインに対してハッキリ物申すことや拒絶を伝える場面はなく、“ゲームの強制力”もそうですが、何よりまず殿下の言動がオフィを不安にさせているのでは？そして自称ヒロインをつけ上がらせてしまっているのでは？と感じました。かなり長々書かせて頂きましたが、お話はとても面白いですしお互いがお互いに“しっかりと”一途なところも素敵です。完結作品なので、これからふたりがハッピーエンドに向けてどのように進んで行くのか楽しみに読み進めたいと思います。

悪役令嬢モノは好んでよく読んでいます。超王道なのは婚約破棄されて、婚約者とは別の男性と幸せになるパターンだと思うのですが自分は後悔し改心した婚約者と元鞘、というパターンがかなり大好きです。もちろんその過程が丁寧に(かつ個人的な好みですが冗長になり過ぎず)描かれないと読者側としてはモヤモヤしてまったくスッキリしないので難しいところだと思います。こちらの作品は(元)婚約者が過ちに気づき自らを省み改心する様子、ヒーロー側だけでなくヒロイン側もしっかり考えお互いに成長し高め合っていく様子が描かれていたので素直にふたりを応援しながら行く末を見守ることができました。もちろんゴタゴタの原因となった性悪女にはしっかりと罰が与えられ、ここがまた個人的に良かったポイントです。所謂「スカッと」「ざまあ」のこのシーンは悪役令嬢モノの見どころのひとつだと思いますが、形式的に何となく断罪してるだけ、主人公側の能力や身分を見せつけて優位に、というものが多いように思います。それもそれで良いのですが自分は、(本当の)悪役がしでかしたことをしっかり公的に衆人環視の下明らかにさせ、然るべき処罰を下したこちらの作品のやり方はとてもスッキリしました。まだまだ何かありそうなところですが、それも変な不快感等ではなく今度は何がどうなるんだろう？でも大きな困難を乗り越えたこのふたりならきっと大丈夫だな、と安心して次の展開を待てます。続きも楽しみにしております。

一巻完結でサクッと読めてお手軽なうえにとっても可愛らしいお話しでした。変にすれ違ったり男女当て馬が出てきて場を引っ掻き回したりということもなく、その辺のドギマギもだもだ感を求めているときは少し物足りないかもしれませんがとにかくむずキュンしたい！という気分にはピッタリの作品でした！

広告でよく見かけていました。2巻までの読了です。物事は一方面から見てるだけだと本当のところは分からないものなのだということを改めて考えさせられたお話でした。読了後の余韻が何というか気持ちよくて、とても温かい気持ちになれる作品でした。

元々こちらの作品は漫画版で知り、続きが気になりこちらを購入いたしました。悪役令嬢、婚約破棄を題材とした作品は数々読ませて頂いていますが、婚約破棄をした男と元鞘に戻るという展開があまりないことに…個人的に、少し、モヤモヤしておりました(笑)勿論腹立たしいしおまえなんか知るかよという気持ちにはなりますし、別の素敵な人が現れてその人と幸せに…という展開も良いのですがその場合元婚約者が後悔したとしてもその理由がしっかりしたものでないというか…そう思えてしまいます。元婚約者や略奪女には自分のしたことをしっかり自覚して悔い改めて反省して欲しいと常々思っているので、その辺が描かれている作品にはなかなか出会えず悶々するところでした。こちらの作品は『人間誰しも失敗はする、その後にどうするかが大事』がまさにといった感じで、読んでいて本当の意味でスッキリできた気がしています。一度は大きく間違ってしまったかもしれないけれど、お互いに大きく成長して行きこれまで以上の信頼と絆を築けたのだと温かい気持ちになれました。すれ違いや回り道の描写も個人的にとても良い塩梅で(あまりこの辺が冗長になるとせっかちなので飽きてしまう傾向にあります…笑)、ことが終わるまで大いに楽しめました。当初からの大きな主題である事件が解決を迎えたのちどう物語が展開していくのかはとても難しいところだとは思いますが、今後も楽しみに読みたいと思います。

何か色々複雑かつ拗れたものがありそうだなあ…と思いながら、謎が謎のまま悶々しているのが苦手なのである程度明るみになる巻数までいくのを待っておりこの度3巻まで拝読させて頂きました。ある程度は予想通り、ある程度は予想外でとても楽しめました。しかしまたとても良いところで終わりましたね──！もはや憎いです！笑でもこういう続きはよはよ！の悶々は大歓迎です。とりあえずこれからはこれまでの色々と拗れてしまったものを少しずつ解きながら手を取り合っていく過程になると思いますのでそこを楽しみにしたいと思います。それにしても、きちんとしっかりちゃんと一途なお二人であって本当に良かったです。

サクッと読み切れてスパッと終わってとても読みやすかったです。ここまで文字通り実力行使でやり返すヒロインはなかなか見たことがないので斬新で楽しめました。欲を言えばもう少し浮気者や略奪女、親バカ王様に“解放して欲しい”“国宝を返して欲しい”からではなく心の底から自身の行いを悔いてヒロインに謝罪して欲しかったところですがヒロインがずっとそばにいてくれた初恋の彼と幸せを掴めたのでオールオッケーです！笑

途中まで何となくモヤモヤしつつも楽しく読んでいたのですが、ヒロインが自分を貶める王妃側の男(名前失念してしまいましたすみません)のことをあまりに簡単に信用し過ぎたところで明確にイラッとしてしまい続きを読み進めるか悩み中です…。その直後に出逢った女性のことはそれなりに警戒していたのに何故？と疑問でした。本当の意味でしっかり信じてくれていないかもとはいえ、この世界で唯一と言って良いかつ確実にいちばん頼れる王子が敵と見做している人間のことをその忠告も聞かず子供っぽく跳ね除けたところは本当にキツかったです…途中まで感じていたなんとなくのモヤモヤも、他の方のレビューを拝読していて何となくああそうか、と自分のなかで納得できました。そのうちのひとつが問題大有りの悪女に憑依したことが分かっているのにその元々の人間である悪女が国や周囲の人々に何をして来たのか、あそこまで嫌われて憎まれているのに「何をしたのよー！」と心の中で思うだけで王子にすら聞こうとしないところでした。それじゃあ信じてもらえないのも無理ないんじゃ…と思います。お話自体はなかなか面白いと思うのですが、他の方も書いておられるようにヒロインが少々お花畑に過ぎるところが悩みどころです…。