那月はとても一途だ、と思いました。前回より進展しましたが、それでもまだ史朗に相手にしてもらえなくても、諦めない。若いからかしら。次作が楽しみです。

人物の設定は重いのですが、話はテンポよく進み、面白いです。二人の出会いの話で、これからが楽しみです。

やっと相思相愛になれた善臣とゆきちゃんの話の他、バンド「GNOSIS」のメンバーのエピソードもあり、面白いです。

石黒家次男、善臣の話です。初恋の人、忍を弟に取られ、運命の人にゆきちゃんとの出会いの話です。淫獣とも呼ばれていた善臣の本当の意味での初恋で、オロオロしている善臣が可愛いです。

石黒家次男、三男の物語で、特に三男の話です。これ以降のシリーズは主に次男の善臣とゆきちゃんの話になるにで、貴重な直樹と忍の話です。性格の重い直樹だけど、忍には一途で、年の差もライバル兄弟もなんのその、忍の心を勝ち取ったのです。直樹が成人になった頃の話を読んでみたいです。

近未来SFで、設定が面白いです。長編で読み応えがあります。

御家騒動に巻き込まれた章也が、有田の指導によって、押さえつけられていた才能を開花させる。反発していた章也もやり手有田に丸め込まれて（！？）、面白い話に展開でした。

主人公の藍原を取り巻く浅見か神堂が主犯なんだろうな、と思わせる話の展開です。最後の謎解きは緊張感があって面白かったです。神堂が秘密捜査官かも、と期待してしまいました。

面白かったです。世間的には成功している二人が、仕事を通して出会い、内面に抱える弱さを励まし、お互いいたわり合い、大切な人になっていく。安心して読める甘いお話でした。

人には言えない事情のあるもの同士が片田舎で偶然出会い、静かに心を通わせ合う描写が良かったです。しっとり心に残るお話でした。