耽美、肉欲、支配、倒錯、情念。もうどうしようもないよね、こういうのを凡人の常識なんかでジャッジしてはいけないな。

歴史物語としても面白いですし、現人神ではなく人間裕仁さんの、究極の旧家の長男の、重圧と孤独がよく描かれています。とはいえ、重すぎることもなく、裕仁さんのお人柄というか浮世離れ具合にクスッと笑える逸話もあり、日本人や日本を好きな外国人の方に、ぜひ読んでもらいたい名作。大正皇后の女傑っぷりも、わたしはイメージ通りでした。子どもの頃からなんとなく好ましく感じていた昭和天皇。即位月日がわたしの誕生日と同じことを作品で知り、嬉しがっているのは軽薄なファン心理でしょうかすみません（笑）　ともあれ続きが楽しみです。

一貫たりともおろそかではない珠玉集。マイノリティかもしれない生きにくい方々が、それでもなんとか世の中でやっていこうとする傍に、ちょこんと居てくれるお寿司ちゃん。もどかしさに、ちょっとウルッときたり。いなりばぁちゃんの女の子みたいだった気がする自分です。風景が、時代が、懐かしいと思ったら、安田先生と同県出身で、驚きつつも納得。器用にやれないひとに、この漫画おすすめです。

え。なにコレ、立ち読みしてみたらおもしろい！アホな設定も、ボケとマジの落差というか、ふとした脱力感もよい。山ガールの鮎美ちゃんもそういうひとだよね。あなどれないな信濃川日出雄♡

中高生時代、これ、クラスの女子で貸し借りしていました！懐かしいなあ。あのころは主人公のチッチとサリーだけに注目していたけど、今、読み返すと、岸本さんのほうが好みかも（笑）松木さんの個性や、お母さんの可愛らしさ（チッチはお母さん似？）に、あらためて気づいたりしながら、すこしは深読みできるくらいのオトナになった自分を再発見。チッチとサリー50年…なにげないのにすごい作品なんだなあ。

「鬼滅の刃」からこちらへ。鬼滅の萌芽を楽しみつつ、各短編からこぼれる才を堪能させてもらいました。初期のころの画風のほうが、わたしは好きだな。小説なんかでもよくあるじゃないですか。こつん、とした小石みたいな引っかかり。巧くなると消えちゃうアレ。うん、よかったです。

みんな全力で生きている。それぞれが主人公になれるキャラ設定なのがすごい。昨日から読みはじめて9巻まで来たけど、やめられず、あちゃー、夜が明けてくるわ。

安定のおもしろさ。瓶児が魂で戻ってきて、次巻は大きく動きそう。

レトロな絵柄がふと目にとまり、なんとなしに読んでみる気に。この作品が描かれた40、50年前と現代では価値観が異なりすぎて、当時の感覚を受け入れられませんでした。作品がわるいわけでは全然なくて、時代性なのだろうと思います。70年代のファッションが可愛いので☆４つ。

なんだろ、泣いてしまったよ。こんなことあった気がするけど、忘れていたな。あーーー甘酸っぱい人々だ。