sylviaさんのレビューリスト　

この後にヒーローがお祖父さんに頭を下げる姿、義理のお兄さんやお姉さん方に頭が上がらない姿、いろいろ想像できて面白かったです。

南国は人を癒やす魔法があるんでしょうね。お金のある人にはでしょうけど。

ヒーローは苦難を経験した末に医師になった努力家で、爵位で結婚相手を選ぶつもりもなく、ヒーローがヒロインを早い段階で好きなのが分かります。ところが肝心なところでヒーローがぐだぐだと時間をかけるので、なかなかハッピーエンドになりません。明らかにヒロインにメロメロなので、安心して読めます。

確かに若い二人を引き裂いた人間がいますが、要は二人の問題。ヒーローそんなにヒロインが好きなら探せばよかったのに。うかがった見方をすれば、人生が落ち着いてきて昔の恋人を思い出しただけか？って。息子がいなければ、くっつかなかったでしょうね。

ヒーローのせいでヒロインは人生のどん底に突き落とされたようなものなのに、よくもまあ恋愛の対象になるんだなあと理解に苦しむストーリーでした。先生の絵はきれいです。

おなじみの医師と看護婦の話。ヒーローが最後の最後までグズグズするのも定番のストーリー展開。ヒーローは船から降りるときに便宜結婚なんか提案せずに、素直に「つき合ってほしい」と言えば良かったのですよ。プライドを食べて生きているような男でした。じれったさを楽しんで読める方におススメの作品です。

原作がずいぶん箸折られています。ヒーロー父が二人の仲を裂くためにヒロインに関するデタラメな報告書を作ったり、ヒロインを船から放り出すように命令したり、相当あこぎなことをしますが、実はヒロイン父も腹黒なことをヒーローにやっています。ヒロイン父のやったことを思えばヒーローばかりを責めてはいけない、という思いがヒロインの胸にはあったのでしょう。それでもヒーローの誤解はひどいもので、ヒロインは身に覚えのないだけに可哀想でした。また、権威に弱いヒーロー父がヒロイン姉が王妃と分かるやペコペコする姿を麻生先生の絵で見たかったです。

ほんの一時の気の迷いが取り返しのつかない事態を招くことがあります。ヒロインは心の底から悔いているし、ヒーローは愛で全てを包み込むことができました。結果として大事に至らず、良かったです。

あ〜あ、ヒーロー母もひどいけど、ヒロイン父も相当な毒ですね。これがハーレクインだからいいですが、現実ならばこんな目にあっても縁切りしないという選択があるのか、と微妙な読後感でした。

ベティ作品に出てくる典型的ヒーローですね。最初の結婚が無残に終わり、ようやくこれというヒロインに出会うが「年齢差を気にして」どうしても愛の告白ができない。まるでティーンエイジャーのように苦悩する。ヒロインもヒーローへの愛に気づくものの、なんせヒーローのスペックが高い。頭がいい＋ハンサム＋金持ち、結局しり込みして逃げてしまう。最後はハッピーエンドで良かったです。