レビュー一覧

ファンタジーもの。攻と受が最後まで言葉が通じなくて、モヤモヤメロメロキュンキュンする。新鮮な設定だった。だからこそ、お互いに少しずつ引かれていく様子や、葛藤やすれ違いが際立っていて凄く良かった。受の秋人が、健気で不憫で、作者はドSやなぁ。それでも挫けず頑張る受けに称賛。ブリブリしていないのに、可愛くて、可愛くて、芯がしっかりしている良いこで応援してしまう。攻の優しさや懐の深さも素敵です。（最後まで何しゃべっているか分からないんだけどね）。主人公と一緒にトリップしてくる春夏のキャラが好きになれず、ウザすぎ。秋人を際立たせるための必要悪なのか。しっかりとした構成で、文章もうまい！

異世界で意思の疎通が難しい感じがとことんあって、作者得意のかわいそう受が大丈夫という人にはとても楽しめると思います。私はとてもおもしろかったです。ただ、ファンタジーや外国もののBLで言葉の壁が簡単に解決するのと、解決しないのはどっちが面白いだろうかと考えさせられました。

作家買い！異世界に迷い込んだ少年が様々な困難にぶつかりながらも、生き延びていく・・・普通にファンタジー小説を読んでいるようでした。異世界での受けの孤独や不安が伝わり、ほろりとさせられますが、ＢＬ度は低いかな・・。先生の作品によくある、受けへのその他大勢の凌辱などはなくＨシーンも最後にちょこっとだけ、そこを楽しみにしている方には不向きかも。受けと攻めがほとんど最後まで言葉が通じないという設定も新鮮で、しぐさや態度でお互いの意思疎通を図るので、お互いの気持ちやが随所に表れていてよかったです。

勢いがあって面白かったです。途中の長いサバイバルシーンも、気になってどんどん読み進めちゃいます。さすがの不憫受けでした。辛かった、、！そして言葉の壁がもどかしくリアルです！思わず涙してしまうシーンもありますが、強気で健気な受けに入り込めました。世界も、ひたすら彼の周りの出来事で臨場感がある分、全体像が掴みにくいです。別視点の2巻はまだ読んでませんが途中のようなので、3巻に期待します！

こちらは受け視点のお話です。攻め視点（レンドルフ視点）のお話と合わせて読まれることをお薦めします。この２冊は私にとっては「神ＢＬ」です。丁寧に場面や心理描写がされていて、とても分かりやすいです。その後の二人のお話が読みたいなあ。出たらすぐ買うのに・・・。

このページ数で900ptはお得です。でも内容は、ページ数のボリュームの割には然程濃くは感じられず。秋人(受け)がレンドルフ(攻め)と離れてしまってから王宮に戻るまでの過酷なシーンが長めでした。サバイバルファンタジーといえばいいのか。秋人は、六青さんのキャラによくある「不憫な過去を持つが、純真無垢でいい子で健気で応援したくなる子」というタイプではなく、「愛されずに育った為に少々擦れているが、賢い子」でした。育ってきた環境を考えれば、友人の春夏を妬む気持ちが表れたりするのもわかるけど、それで春夏にツンツンして当たるから可愛げがない。春夏も一昔前のBLによくいる感じのやたらと口調まで可愛いキャラで少し鬱陶しくて全然好感度高くはないけど、それでもこの子も同じように施設で育ってきて互いに辛いはずなのに、そういうところ蔑ろにしている秋人がなんだかなぁと。優しくしてくれる唯一の人であるレンドルフに惹かれるのは分かるけど、それが恋になる理由までは理解しかねる。なので、読んでいて可哀想なシーンは沢山出てきて切なくはなったけど、秋人を可愛いとはあまり思えません。しかし、過酷な境遇にあっても純真無垢でいられる非現実的なタイプよりも、僻み妬みの心を持った人間臭いタイプの方が好きであれば、オススメです。レンドルフ視点の作品の方が秋人の可愛さは感じられそうですが、今のところはあまり読む気になれません。他の方のレビューを読む限りもっと言葉の壁があるのかと思いきや、春夏が通訳してくれたり、単語は理解してきていたり、最後はちゃんと通じるようになっていて驚きました。ただそれでも、しっかりと意思疎通のできない異世界の住人に敵意を向けられ、幾度となく命を狙われケガをして…本当に怖かったと思うし、生き延びるのに必死で、よく頑張ったなぁと思います。体液交換で治る怪我というのは本当にBLらしい展開ですが、春夏の口調で説明されていた為に設定が軽く感じられて残念でした。

不憫受けなんですが今回は私のツボにハマらなかったです。他の王様候補は秋人に嫌悪しますが、攻めのレンドルフだけは最初から受けの秋人に好意的です。とても優しい人なんだけど、正直パッとしないと言うか、もう少し執着して欲しいと言うか、私には萌えきれなかったんです。そんな訳で−１としました。

言葉の壁が厚く、、、ジリジリしましたー、そして、受けの痛々しいところが途中辛くなりました。でもスーパーマンの如くいつも攻め様が助けに入り。。。あとがきに先生が書いていらした通り、その後がもう少し読みたかったですが、内容、長さも大満足でした！

『黒曜に導かれて愛を見つけた男の話』→『黒曜の災厄は愛を導く』の順で読んだので、攫われた後の秋人にそんなことがあったの？！と、ドキドキハラハラ。そして秋人と、クロいトカゲモドキとの出会いに一番心が踊りました(笑)。クロさんキュートでプリティすぎる！秋人が怪我したところにいそいそと…とかものすごく悶えます…！秋人にとって全然優しくないことばかりの世界だったけれど、どんなに辛くても諦めずに足掻き続けた秋人に、そして秋人がやっと幸せに辿り着けたことに涙涙でした。クロさんはもちろん、レンドルフにでろでろに甘やかされて、これからはちょっとずつ甘えっ子な秋人になれる、かな？ レンドルフー、クロさんを邪魔にしないでー(笑)。

異世界難易度高めだけど手段とか苦労は現実的で、月日の経過もシビアなところがgood。ただ、物語の肝心なところがこの本だけだとよく分からないし説明かなり不足してるなと感じる。ストーリーは完結してるのに他の読まないと理解できないのは不満。