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絵が良かったら普通に楽しめると思います。女性の表情であったり、気持ちが見える物がちょっと薄いので残念でした。

ストーリーはなかなかよかったのですが、絵が……取っ掛かりはまだまだ新人の域を脱していないヒロインが、単身で外国に乗り込み、ビジネスに奮闘する姿を見て、英国紳士のヒーローが手を差しのべる、というお話です。本来、ヒロインのサポートとして社長や先輩も同行するはずでしたが、入院や身内の不幸で同行できず、ヒロイン単独でビジネスの交渉に体当たり、ことごとく玉砕して行きます。一人へこんでバーで飲んでいたヒロインに声をかけたのがヒーローでした。ヒーローのアドバイスのおかげでビジネスが順調にまとまって大喜びでお礼を言うヒロイン。ヒーローも同行するはずの先輩や社長を怨み言も言わずに気遣い、もし一人でビジネスを成功させたら自分の手柄と自慢するのではなく、そこまで持っていくために準備してくれた仲間たちのおかげと謙虚に感謝するヒロインに心惹かれます。しかし、英国貴族のヒーローと日本人の庶民であるヒロインがすんなりくっつくはずもなく、当然ヒーローの祖父に反対されます。ここで話の流れが一気に変わります、ヒロインのお仕事奮闘記からドロドロ火サスへ。ヒーローの兄の婚約者というのがとんだ悪女で、自分の正体を暴こうとした婚約者を事故に見せかけ殺害、その後何食わぬ顔で今度は婚約者の弟であるヒーローに迫って結婚しようと目論みます。そのために邪魔なヒロインを排除しようと男たちに襲わせます。勿論その目論みはヒーローの手で潰されますが、こんな事態になるまでヒーローの祖父は悪女と一緒になってヒロインを排除しようと躍起になっていました。まぁ、身分差のあるヒーローとヒロインがくっつくにはこれくらいの力技が必要だったのでしょうが、ストーリーの毛色ががらりと変わるのはいただけませんでした。絵も好みじゃないため、星は少なめです。