完全に参っていた主人公が、異世界にどんな事情が飛ばされ、姿も変わり、やっと生活土台ができたところから、また多彩な出来事（喜怒哀楽てんこ盛り）に遭遇する…。彼女は魔女、とよばれる、話の世界の中でも異質な存在です。魔女・魔法といっても、RPGみたいな見てわかる能力でない。見て分かる技量はないのに、対象が変化するって、現実にもままあるけど、なぜ？どうして？と時には畏怖を感じることもありますし、それに対する本人の葛藤。自力でどうにもならないこともたくさん出てきます。面白かった。話に引き込まれました。

圧倒的な「物語」、久々に読んだなー。政治的な思惑に巻き込まれたら、市井の人間なんてホント、ひとたまりもない。ヒロインも、どうなるの、これ？ という事態に巻き込まれていきますが、その中でヒロインの人間性の魅力がじんわりと生きてきます。魔女の力の元である雫の設定がとても素敵で、私も器ほしいな、雫が見えたらいいのになー。

一巻のみ購入。キャンペーン価格で買ったので、お話の長さに大変満足しました。(お値段以上の価値を感じたという意味で)ただジャンルがTL になっているわりには、甘さはあんまりなかったです。最後の最後でようやく甘くなった感じ。なので最初はヒロインの相手が誰だか分からず、ヒーローのこと、ただの脇役だと勘違いしてしまった程です(苦笑) 内容は、穏やかに暮らしていたヒロインが本人の意思とは関係なく貴族の政争に巻きこまれていくお話でした。 ヒロインがお世話するお妃様は最初、傲慢で我儘で庶民の命をなんとも思っていないような態度だったので好感度0でしたが、最後の方の彼女の言動にはビックリさせられ、さすが王妃の器だと感心しました。 ヒロインはちょっと働きすぎで中々弱音を吐けない女性なので、口は悪いけど意外に世話焼き？なヒーローがピッタリだと最後まで読んだらそう思えました。

「なぜ魔女が存在するのか？」は分からないけど、「魔力の元は何なのか？」は説得力があり、かつ素敵です。無限でも万能でも無いのがイイ！冒頭の“森の魔女”としての、村での穏やかな暮らし、チートな魔法じゃない魔女の力、喜びと感謝の“雫”が器に溜まる描写、これらが本編を通して活かされています。異世界に来る前の記憶も、良くも悪くも活かされています。知識と経験で施術する様子は、正直かなり羨ましいです。読みながら肩や足をもみもみしてしまいます。うっかりTL小説なのを失念してしまい、ハーブ好きの知人におススメするところでした(笑)　お姫様がどんどん身体も心も強く美しく変化して、王宮での成果が期待以上で面白かった。ヒロインは、超過手当と危険手当をもらっても良いくらいです(感謝の雫で）ヒーローは、縁の下の力持ち的な存在感にグッと来ます。魔女嫌いの印象悪い人から、掛け替えのない人に。ヒロインを心身ともに支え守り、じんわりと好感度が上がり胸キュンです。読み応えがあり大満足です。

良かった。世界観がしっかり描けていて、読んでてあまり長さを感じなかった。「最初は恋愛話のつもりでなかった」と作者が後書きに述べているように、ヒーローの登場が遅くて、またそれもヒロインの成長を見る過程となって良かった。

読みごたえ、あります。人の命の軽さと重さ。大を生かすために小を殺す。取り返しのつかない罪。そんな中にも明るく瑞瑞しく艶やかな話もあって、本当に読みごたえありました。お高いけど出来れば読んで欲しい。

このページ数でこのチケット安い。ましてありがたいキャンペーンの割引。読みごたえありました。ページ数に余裕がある為か、丁寧な進み具合。続巻も出ていたようなので、非常に楽しみ。

こんなに長い話にお目にかかったのは初めてで、レビューの通り面白いでした。雫で表現するの素敵でした。

お試しを読んで面白そうでしたので買いました。次巻も気になります。

ヒロインのがんばり屋なところが良かったです。出会いや別れ、人の心の機微が丁寧に書かれていて本当に面白かったです。