ヒーローがいい感じで溺愛してましたねヒロインも芯が強くてよかったです

ぐだぐだと暗く、意固地で、ただ腹の立つ内容です。まだ半分もいかないままギブアップ。相手に確かめることもせずに、「わたしなんか違うわ…」「どうして、わたしなんか…」とこの手の自問自答ばかりを繰り返す話は、本当に腹が立ちます。自己否定や悲観的で、読む気が一気に失せます

ヒロインの古き良き時代独特の貞淑さ、向学心の強さ、意思が良かったです。彼女を愛するヒーローの彼女を思う故の距離感、強引さが良かったです。ヒーローの両親いい人(^_^)

この作家さんは当たりハズレの振れ幅が大きいのですが、この作品は当たりでした。全てにおいて家長に従うのが当たり前の時代、家柄で育ったヒロインが、強い向学心を胸に単身フランスに渡るという出だしでしたが、さほど無理を感じさせる設定ではありませんでした。ヒーローの気持ちは誰の目からみても分かりやすいのですが、ヒロインは文化や思想の違い、また周りからの扱いの影響で、ヒーローの気持ちが素直に理解することができません。何度も悩むので、途中でイライラとしてしまいましたが、育った環境や固定観念等は、そうそう変えられるものではないだろうと思い直し、飲み込むことができました。できれば、ストレスなく読者にヒロインの逡巡を感じさせられるようにしてほしいと期待を込めて、この評価としました。