レビュー一覧

イギリスのパブリックスクールを舞台にしたお話です。この作者さんの作品は何処かで繋がっているようです。ファンの方は２倍楽しいかも。

当時のイギリスやパブリックスクールの様子が細かく描かれていて面白い。下級生たちはなんかみんなかわいいし、上級生たちはすごく大人びている対比も面白い。ただ初期はそうでもないのに話が進むにつれだんだんホモホモしさがちょっと濃厚になってきてるのが個人的には気になる。

もとなおこさんの優しいタッチのハーレクインヒストリカルの作品が好きなので購入。ハリー・ポッターとかの寄宿舎を舞台にした作品も好きなので大好物でした。いろんな人間が集まっているからこそ、寄宿舎ものは面白いです。パブリックスクールならではの行事も新鮮でした。

パブリックスクールの鉄板のセオリーを抑えつつも、こんな爽やかな仕上がりがもとさん作品の中の魅力なんですね。イギリスの文化にも造詣が深く、キャラクターも魅力的。番外編もぜひ出していただきたい、彼らの成長を見守りたくなる良品です。

繊細な絵でストーリーも本当に素敵でした。どんどん続きが読みたくなりますね。

優しく温かいお話でした。話の牽引役は寮長や寮長を目指す次期候補達で、主人公はそれに振り回されつつ成長していく役回りです。示唆されていたほどの罠や陰謀はありませんでした。主人公が従兄に守られていても、それに嫉妬するような子は出てきません。綺麗で爽やかな世界観です。寮長は色々抱え込んでいる人でいる人でしたがかっこよかったです。主人公のファグ・マスター（レディー・ヴィクトリアンに登場するお兄様）は寮長と渡り合いつつ反発しつつ、でも意外に信頼していたり微妙に敵わなかったりするところがいいです。彼らのその後も知りたいです。主人公はファグ・マスターや従兄との関わりの方が印象深かったので、ファグ・マスターの卒業後の話もあれば、もう少し同期との友情や絆が感じられるものになるんじゃないかな、と想像しているんですが。番外編とかで描いて欲しいです。

すごいかわいい絵だし、単なる英国の寄宿学校の少年たちの恋愛系かなと予想していたら、とんでもなく哲学的な漫画でした。キーツの詩を漫画で勉強できるとは、この作者さんの思い入れの強さを感じます。

舞台設定が好きで、少し読んでみたらはまってしまいました。爽やかでよかったです。

プリンセスらしい、女の子の夢とあこがれを描いたパブリックスクールが舞台の成長物語。舞台の裏側もよく調べてあって、楽しく読めました。

一瞬、グリーンウッドが…。けれど、舞台がイギリスパブリックスクールだと美しさが違う。寮の伝統も自治権も全てが素敵。他の作品も読みたくなります。