レビュー一覧

現代版「落窪物語」かな？すごく良かった！かわいらしい姫君（透子）も、ドＳの殿（景公）も良かった♪平安時代の通婚や方違えなんかを知らなくても十分楽しめると思います。個人的にはもっと平安時代っぽくマニアックに書いてもらっても良かったけどｗ。

登場人物がそれぞれに魅力的で楽しく読めました。ヒロインに対してSが入る嫉妬深いヒーローも素敵です。ただ、ヒロインがとても子供っぽいのに当時の女性の教養をしっかり身に付けている説明がない(教えてくれる筈の母を7歳で亡くし、落ちぶれてお金もないのに。最終的にヒロインが染めて仕立てた衣装に焚きしめてあった香でヒロインの身元がわかる重要ポイント)とか、何度も出てくるのに先々帝の事を臣下が「帝の父」と呼んでいる(「先々帝で今上帝の御父君の○○院」と最初に説明して、以降は「○○院」にして欲しかった。毎回「帝の父」とか「帝の父の弟」とか「帝の父の内親王」とかウザイ！)とか、「なんちゃって平安風」だと色々割り引いても気になったので星ｰ1

可愛いヒロインですね。でももっと自分というものがないのかな？平安時代だから？考えることはできると思うけど、何もかも人頼みっていうのが気に入らない。でもこの時代らしい設定、文章はよかったです。

途中読み飛ばしてしまいましたが、同じティアラ文庫の仁賀奈さん著の「初蕾」に似てるな~と思いました。

表紙の絵がとても綺麗で興味を惹かれたので読んでみました。平安系の話はすきなので、読んでいて楽しかったですし、内容も登場人物もよくって、読んでみてよかったです

この作家さんの別のお話が良かったのでこちらを購入しましたが、少しガッカリでした。ヒーローとヒロインのキャラが別のお話と良く似ていてなんだかワンパターンな印象を受けます。ヨーロッパ風と和風の違いがあるだけで。それ以外はヒロインは可愛いしヒーローはSでカッコいいし、内容は王道だし、そこまで不満もないのですが…。それにしても、ヒロインの泣き顔が好きなヒーローって困った男ですよね(苦笑)

帝の父とかちょっと分かりにくいと思いました。ヒーローが意地悪でしたね。

作家さん買いです。この作家さんでは初めて時代ものを読ませていただきましたが、平安時代を舞台にしたいわゆる王道作品です。ヒーローがちょっと意地悪だけどヒロインをなぜか溺愛してしまう、構わずにはいられない感が良く出ていて、構われ過ぎるヒロインの戸惑いも良く出てて楽しめました。もう少し二人の仲を引き裂きにかかるようなヤツが出てきたらもっと好みでしたが、これはこれで良かったです。ちゃんと時代に沿った表現を使ってて「The平安」な作品で和風が初めての方にもお勧めです。