レビュー一覧

だんだん素敵になっていくお話とレビューでわかってるのに最初の攻がすっごい嫌で嫌で。読むのやめようかと思いましたが途中からどんどんいい感じになるので、遅いんだよ！と内心悪態をつきつつ最後にはちょっと絆されてました。作者さんの思うツボ…。

嫌な奴だった攻めが受けと子供との交流を通して、人間的に大きくなっていく姿が良かったです。当て馬にもならない館長は、あまりにもやっつけな存在すぎたので、そこだけはイマイチでした。

他人の男同士が同居に至る理由に無理がなく、ありそうな話でした。エリートで合理主義者で家庭も子供も不必要と信じている攻めが、冷たくて自分勝手にみえて嫌な奴です。受けは子供を本当に大切にしていて一生懸命に頑張っています。一緒に暮らすうちにだんだんと気持ちが変わっていく過程が丁寧に描かれていて、攻めは嫌な奴から頑張っていい父親になろうとしている人に変わります。受けにも色々と複雑な事情があり切なくなる場面もありますが、最後は幸せそうで良かったです。