レビュー一覧

構成がどうとかよりも、まずは設定に疑問をもってしまいました。本来の運命の相手と出会う時期さえ遅くなっているヒーローと彼の守護天使であるヒロインが結ばれ、運命が変わってしまう、というお話ですが、そもそもそれこそが運命なのでは？と思ってしまいました。もともとの状況もヒロインのやること成すことが、ヒーローを運命の相手へと導けず、ヒロインこそがヒーローにとっての唯一の相手となってしまう泥沼状態？でしたし。ヒロインの上司もあっけなくヒロインを見捨てるし、そもそも神が慈悲をくださった、という語りも違和感が残りました。罪を犯すだの神の慈悲だの話は取って付けたよな、最後を丸く納めるための設定のように感じました。題材が良いだけに残念。また、中世が舞台と後書きにありましたが、全然わかりませんでした。純白のウェディングドレスは、中世も存在はしましたけど、殆どはその他の豪奢な色が一般的だったようですし。もうすこし、しっかりとした設定付けをしてほしかったです。

山も谷もなくサラッと読めます いい脇役もいなくて守護天使の設定が生かせておらず勿体なくも残念

天使が地上に降りてきて美女になったら、ファンタジーなのですが無理のない展開です。昔の宗教画のような雰囲気の中で健気で元気なヒロインに魅了されるヒーロー、ハッピーエンド納得です。