レビュー一覧

引田も自分が男であることを意識していたりして、なかなかキス以上の先には進まなそうだなと思っていましたが、劇的な何かをキッカケに初体験！というのではなく、あーなるほどここでそういうことになるのね…っていう…妙に自然ですごく引き込まれます。

気持ちが高まれば、身体を合わせたくなる、ワカモノなら尚更。互いの気持ちを思い遣りながら、オマエが頑張ってればオレも頑張れるって、性別に関わらず理想的な関係なんでは？始発電車で寄り添って眠る二人が可愛い！

1巻は今井さんの自分への気持ちを主人公が受け入れることが主軸でしたが、こちらは今井さんが好きな自分を主人公が受け入れることがテーマかと思います。男の子同士の恋愛を描いている訳ですが、今井さんの主人公に対して気持ちムラムラなあたりは、相手の性別関係なく微笑ましいですね。絵は好き嫌いが別れると思いますが、せんの描き方等、色気があって私は好きです。

今井さんの手の出し方がリアルだな〜エロい！引田に対して何をそんなにスケベしたいんだよ！？って思うけど、可愛くて好きで好きでたまらないんだね。触り方とかキスとか、めっちゃ愛を感じます。

せつない…。これは少女漫画じゃ絶対感じられないせつなさですね。ヒーローみたいな人に愛される＝ハッピーエンドじゃなく、同性としての憧れや想いもあるわけで。受けの純粋さが愛おしくなるお話でした。

シリーズのちょうど真ん中ですね。男同士の葛藤とか受の自分が男であることへの抵抗とか、まだ慣れないエロとか、その辺が好きな人(私ですね）には非常にたまらない作品になっています。絵は少し私の好みとは違うのですが、それでも読んでいくうちに気にならないどころか味に感じてしまいます。受が不細工だと最初思ったのに、今では攻と同じようにいじらしく感じているという…。好きな作家さんですが、その中でもこのシリーズはかなり好きです。

絵は苦手ですが、続きを読みたいと思わせるサンプル１９ページでした。何だかよく分からない不思議な魅力があります。普通の日常の中にある部活や恋愛のなんてことのない日々、という感じです。

「聞こえない声」の続き。だんだんと引田の気持ちが今井に傾いてきて、後半、キスより進んだシーンがありますが…良いとこなのに絵が雑なのが残念。もうちょっと綺麗に描かれてたらよかったかなと思います。

今井さんはどんどんカッコ良く、引田はどんどん可愛くなっていく。関係も少しずつ進展していく。今井さんは迷いなく引田のことが好きで、引田ももっともっと今井さんを好きになっていく。その過程が良かったです。

二人のの好きという気持ちが伝わってきます。何度読んでもステキなお話でした。