レビュー一覧

評価が二分しているようですね。私は好きです。ヒーローが、ハーレにあるまじき（笑）常識人で誠実なイイ男。戦地から帰還したその足で、突然別れの手紙を残して消えた愛する人を探し出します。穏やかに、しかし着実に、彼女の周囲の人々を幸せにする事で、彼女の頑なに凍り付いた心を溶かして行くやり方は、北風と太陽の見本のような有能ぶり。ヒロインはヒロインで、不遇時代に犯した罪でヒーローに汚名を着せてはならないとの思いから、彼の求愛を撥ね付け続けます。この二人の頑固対決にもう一人、彼らの雇い主である、夫と息子に先立たれ、孤独に老いゆく老婦人の再生のドラマが重なります。終盤に登場するヒーローの両親も含めて、嫌な人物が出て来ないお話ですが、特に目を引いたのは、ヒーローの真っ直ぐに人を信じる強さです。ともすれば無神経にもなりそうなギリギリのラインで、ヒロインや両親、老婦人の真心を信じて見せる彼の迷いの無さが、全てを幸せに導いたのは間違いありません。これがストーカーチックにならないのは、クリスマスを背景にしたヒストリカルという舞台のお陰もあるでしょう。ちょいと説教臭さはあるにしろ、時には素直に、こういう心洗われるおとぎ話を読みたくなります。

一途なヒーローですねぇ。出征中に婚約を解消され、復員してみたら相手は行方不明になっていた。そりゃ6年も放置したら色々あるって…。とは思わず、探しだし、同じ職場で働き、雇用主や同僚、自分の親、外堀埋めまくってついに望みを叶える。ここまでされたら絆されるかドン引くかは女性の性分次第だろうな。まあこの女性の場合、嫌いになって消えたわけじゃないからね。

もう、涙ぼろぼろです！サンプルで好感のもてるヒーロー・ヒロインだなとは思っていましたが、お互いに好きあっているので、そんなにお話はもりあがらないだろうなと思っていたんです。確かにお話はたんたんと進むのですが、お互いを想い思いあう気持ちが切ないんです。じょじょにジーンとなっていたところへプディングのお話です。夫の話をする女主人。涙ブワァーです!!

とっっっっても心が温まる素敵なお話でした。好みの問題でしょうけれど、私は今後何度も読み返すと思います。お話に求めるものは人それぞれ。私はご主人と息子さんを亡くされた奥様が立ち直られた所でかなり泣いてしまいました。ヒーローのご両親もとても素敵。ハーレクインに求めるものではないのかもしれませんが、恋愛だけでなく人間愛、人間の温かさ、愛によって強く優しくなれるという内容を私は求めているので、このお話は本当に素晴らしかったです。私的には★×10評価です。

もの足りないと言う意見、わかります！でも、誠実な主人公二人が実に良かったー！！クリスマスの話にふさわしく、心が洗われました。

泣けました。う〜とにかくヒーローが一途で優しくて誠実な人で良かった。ヒロインも散々苦労したけど、ヒーローと再会した後は、行き違い？もあったけど、最後、誓いを守れて幸せになれて良かったです。

「えっ？もう終わり？？」と思ってしまうほど、盛り上がりがありません（わかりません）でした。離れ離れになってもなぜそんなに思っていられるのか、その間になにがあったのか・・などなど、そのあたりがあまりも”サラっ”と流されすぎている気がします。ひさしぶりに借りて失敗したと思う作品でした。残念です。

なんか物足りない・・・なんだろう？家政婦と言ってもかなり上級侍女的で、そんなに悲惨じゃないし、確かに罪人になったことはアレなんだけど・・・後絵がね。やっぱりって感じでした。

戦争があったとはいえ6年も前の婚約をそこまで必死に守るって、ヒーローは頑固というか一筋を超えてる気がする。ヒロインも生きるために仕方ないのでしょうけど、ヒーローのことが嫌いじゃないのに拒み続けてるからヒーローだって追いかけるよねぇ。ご両親といい、後半の話がうまくいきすぎてあっけなかったです。

ヒーローが一途な事は分かりますが、ん〜何だろう盛り上がらない？クライマックスは一体どこか分からないんです。そりゃ最後はハッピーエンドなんですがね。