レビュー一覧

これは重い作品だなぁと思いました。絵の表現力がすごい！でも、暗い気持ちになるから読み返さないと思う…

押見氏の真骨頂とも言える、若気の至りの妄想の具現化のような女の子─それは単に可愛らしく媚び媚びな、ある種の自己投影ような都合の良い存在でなく、我儘で、不可解で、時に明確な「醜さ」を持って描かれる。だからこそ妖しい色気、人によっては抗い難い魅 力を放つ押見ワールドの女性…この作品はまさにそれのみを切り出したかのような剥き身の一作である。ヒロインでありながら圧倒的な「他者」としての異物感、異質感を最後まで失わず、主人公のようにその暴力的なまでのヒロインの個性の発露を愉しむことのできる人間ならばたまらない一作だろう。個人的にはヒロインの眼、あの「笑顔」に自分は一発で引き込まれてしまった。ピザを頬張る眼、人を見下したかのような、憐むかのような眼、ラストの表情、全てが目を離し難い魅力に満ちている。

相変わらず押見先生は、裏切りませんね... かなり、好き嫌いが別れるとは思います。 それは押見先生の漫画全てに共通する事だとは思います。 押見先生の書く作品に理解のある方であれば、今回もかなり惹き込まれる内容なのではないでしょうか。 押見ワールドを理解した上で読み進めると、驚くほど作品の中に入り込めます。 やはり、相変わらず絵がお上手で、表情から、背景から、動きから、細かく、リアルで、繊細で... 美しいんです。

小品ではあるが、押見ワールドの秀作です。ちなみに、個人的な印象なのだが、ハピネスの岡崎君が無事に大人になったら、この先品の僕になったのではないだろうか。

この温度が、湿度が、テンポが好きだ。押見作品の中でもかなり好き嫌い分かれると思うけど、私はこれが一番好き。恥ずかしながら、日下部さんの思想に少し"わかっちゃう"自分がいる。私に対してべらぼうに優しくする男性、その人に優しくされるほどその人をめちゃくちゃにしたくなる。もっと彼女達の日常を見たいと思う。

なんだか切ない、苦しい気持ちになるけど、あまりにも説明がないというか短すぎるというか。。テーマがよく分からなかったのでただ重い、辛いという印象。

救いようのない悲しさと絶望感。誰も救われない悲しいストーリーだけど、胸にズドンと刺さるものがあった。

ザ・魔性の女という感じのキャラクターだった。

押見先生の作品は魅力がありますが、これはまた…スタートから衝撃的でした。

たったこれだけの量でここまでこんなに色々伝わってくるものがあることが凄い