レビュー一覧

ヒロインの秘密を知ってて話さないのは優しさなのか。すてきなヒーローと、素直で可愛いヒロインだけど、なんだかスッキリしない終わりでした。

従兄の勤める会社に縁故入社したヒロイン。入社そうそうなぜかヒーロー社長の秘書見習いとなるが、会社での2人の関わりと共にヒロインの過去の病気・ヒーローのトラウマ・2人の関連性など、様々な出来事が絡んでいく中で2人のロマンスも進展し…。会社での事件に巻き込まれ、社員達との人間関係や終盤の謝罪シーンは調子良すぎると思うが、ヒロインが世の中に慣れていないためにとても素直で好感が持てた。

ウイルス性の病気で視力を失ったヒロインは、健気で優しい(人の痛みの分かる)可愛い人でした。ヒーローもご家族のことで相当辛い人生を送って来たのに、それを考えないようにする為に仕事に没頭して(逃げて)います。出会いから好意を持つ相手同士として一緒にいる辺りまでは普通に読めたのですが、深い関係にならない(なるつもりがない…なれない…なる資格がないと思っている)ヒーローに、その気持ちが分からなくもないと思いつつ、ヒロインが可哀想になりました。後半で事件が起こりますが、犯人がもぅ…自分で自分の首絞めてるだけじゃん？アホじゃね？という感じでイラッとしました。他の社員にしても、なんか凄い変わり身早くね？と…。犯人のせいなの？犯人に逆らえなくて？逆らったら怖いことになったのかね？と、何か色々疑問が…。わかんないまま大団円みたく、皆仲良しこれからもよろしく頑張ろうね、みたいなノリになってる気がして『え？いや、いつそんな感じになった？』と、ちょっとついて行けなくなってしまいました(汗)。ハッピーエンドには間違いないのですが、回収して欲しい疑問が残る終わり方だったなぁとちょっと残念に思いました。すみません。

ヒロインとヒーローの繋がりは最初の方で想像はつきました。悪役は本当に酷い人でした。