レビュー一覧

よくある若い男女の恋愛じゃなくて、素敵な大人の恋愛でした。お互いを慈しむ理由もしっかり書かれていて良かったです。

すごく良かった！この方の作品にハズレなし。途中でかなり読み進んだ感じを確実に抱くのに、確認するとページがそこまで進んでいない。あれ…？決して飽きたり読みにくかったりするからではありません。途中でも長い物語を読んできたように錯覚させる満足感と読ませる力があるからです！残りのページ数を確認して「まだこんなに読めるの？嬉しーい！終わらないで欲しい〜」と思う作家さんと物語は稀有です。しかも読了後即レビューしたくなる作品なんて（笑）。内容を一言で言うと、前半は「夫婦になる」、後半は「絆を育む・家族になる」という感じでしょうか。全体を通してエピソードの数、心理描写とラブシーンの細やかさが半端なく、とにかく「濃密」で「深い結びつき」を描ききった読み応えのある一冊。キュンキュンというより、深ーいところに沁みわたる情熱と温もり、ですね。ヒーローは色気も可愛気も弱さも持ってて素敵！滾る気持ちと情欲とで辛抱たまらん感じが何ともまた♪♪一筋縄ではいかないおっさんヒーローに負けない懐深いヒロインも魅力的でした。流石は40歳と27歳！

すごいよかったです。ヒーローが大人の男なんですが完璧すぎない可愛げもあって。大人の恋愛でしたね。ストーリーがしっかりしててボリュームある上に濡れ場も多くて満足でした。

筋書きがしっかりしていて、心が温まる作品です。タイトル、プロローグ、登場する動物やアイテムに全て意味があり、後半から終盤で回収されていく心地よさがあります。エピローグの後、プロローグを再読することをお勧めします。自分を許し他者を受け入れることで穏やかな幸せを得る、心と絆の再生の物語だと感じました。官能シーンも、毎回シチュエーションや二人の関係性が違っていて、多めですが飽きません。

再婚カップルの話し。普通の恋愛小説の分類に入るだろうと思うだけに、ＴＬ・ライトノベル小説のお約束である「あはん！いやん！」のシーンが邪魔。長すぎ。程よい長さも作品の質向上には必要だと思う。良い作品だっただけにその点がとても残念。この作家さんなら「あはん！いやん！」の台詞なんぞ多用しなくても十分に濡れ場を表現出来ると思う。次作に期待。

すごく良い！伯爵が白薔薇のために，相手が王様にも拘らず手袋を投げて決闘を申し込んで、絶対的に不利な立場で見事に相手を傷つける事無く勝って妻に謝ってくれっていうところとか。愛で結ばれていく過程が凄く好きな作品です。

TLにしては珍しい？熟年カップルのお話し。若いころに傷付いた過去を持つ二人が、少しづつ歩み寄って本物の夫婦になっていく過程がエロシーン満載で描かれてます。でも私個人的にはヒロインに赤ちゃんを授けてほしかった・・・！あのラストもいいんだけど、ちょっと物足りなさが残りました。

無料サンプルを読んで、続きが読みたいと思いましたが、それ以上に他の方々のレビューを読んで、一層期待してしまいました。漫画と違って小説を読むのはやや時間が掛かりますが、その分読み終わった後の満足感は漫画とは違った充足感が有りました。どなたかも書いておられましたが、文字を読んで行くのが辛くない、内容が頭に入って自然に自分の中で映像化されていく様に、妄想の？世界にドップリ入り込めます。読んでいて詰まらない文章は、何度も読み返しても内容が頭に入ってこないものですが、すんなり小説の世界に入り込めました。一組の男女が夫婦になり、そして家族になっていく物語ですね。それぞれ二人とも過去に傷ついており、その傷が消えていくかの様に二人の愛が深まって行く過程が丁寧です。この作家さんのお話は初めて読みましたが、また他のお話もぜひ読んでみたいです。ジャンルとしてはTL小説なんでしょうが、内容はもう少し大人な感じですかね。満足感はハンパなかったです。

文句なしの面白さです。ヒロイン、本当に、強く美しい女神のような女性です。外見や内面の美しさだけでなく、母性愛に溢れ、血の繋がらない二人の子供を受け入れ、育てます。そして、ヒーローの心の傷も広い心で受け入れ、優しく包み込みます。 まさに、女性としての鏡です。ヒーローも、トコトン傷ついた人生なのに、皮肉れず、すぐにヒロインの素晴らしさに気付き、溺愛します。元々、昔に見かけた時には、もう心を動かされていたから、すぐにヒロインに溺れていきます。そして、王様は、身体だけが大人になった子供ですね。内面は、お子ちゃまのまま。オモチャのように、女性を手に入れては、すぐに捨て、惜しくなったら、暴力的に取り返そうとする。まさに、オモチャで遊ぶ幼児です。ヒーローやヒロインの愛情深さに比べたら、王様の愛なんて、愛とも呼べないただの性欲ですね。ある意味、一番可哀想な人ですね。ヒーローやヒロインや二人の子供たちも、本物の愛を手に入れたのに、王様には無理でしたね。本物の愛を手に入れるには、精神的に大人じゃないと無理ということがよく分かる素晴らしいお話です。TLというくくりでは、勿体ないほどの深い物語です。大人になったからこそ、わかる本物の愛が表現されてます。ヒーローとヒロインは、恋愛という意味では、お互いが心から初めて惹かれた相手だと思います。そして、王様との閨の様子では、ヒロインは、性愛という意味では、処女だと思います。王様の閨の仕方は、せいぜい童貞に許される行為で、大人の男性として、二度と関わりたくない奴ですね、女性の敵です。ヒーローによって、初めて、ヒロインは、女になったと思います。そして、ヒーローにとって、今までの３度の結婚は、友情愛、美人局、跡取りの為と、どれも、恋愛感情なしのものでしたね。心から、女性に対して惹かれてたのは、ヒロインが初めてですね。ヒロインにとっても、王様とのことは、権力によって無理やり押し付けられた物だし。信頼からの愛情はあったんだろうけど、男性の魅力に惹かれて、恋心から入ったのはヒーローが初めてですね。お互いに遅い初恋同士で結ばれて良かったです。ぜひ、オススメしたい物語です。

読み終えて気持ちの良いため息が出ました。300ページぐらいのボリュームの本を読んだような満足感があります。色や匂いまで感じる文章に脱帽です。