レビュー一覧

下巻を読んでレビューを書き直しています。上巻を読んだ感想は「かなりの問題作」でした。他の皆さんも書かれているように、何の罪もない男の子が性処理用のサイボーグにされてしまう、という設定は胸糞悪いです。しかし、その中に垣間見える進藤との(進藤への？)愛が、下巻で大爆発。としおさん(サイボーグの男の子)が無垢で可愛くて、二人のやりとりが終始微笑ましい。こっちまでにやけてしまいます。レビューを読んで上巻を読むのにためらっている方は、下巻から読むという邪道な入り方をしてもいいと思います。ほっこりした雰囲気が好きな方に是非オススメしたいです。

可愛いなと思って軽い気持ちで買いました。ところがどすこい、内容の深さにすごく集中して考えながら読みました。何か理由があれば酷いことって簡単にやれる。感情が無いから、相手は仕事だから、ロボットだから、自業自得だから、それが虐げられるに正当な理由かどうかの判断はどうやってするのか？集団の意見が大事？相手の気持ち次第？しんどお は としお に心を教えて“しまった”と私は思いました。作中には同僚と しんどお の2人の異なる倫理観が現れますが、どちらをよしとすることはなく しんどお 視点で淡々と進んでいくだけでした。読者が結論を出さないと行けない作風が新鮮でした。

上下巻とも読みました。この気持ちの悪さがどこからくるのかというと、Ｊ・Ｃ・オーツの『生ける屍』の気持ち悪い部分だけを切り取っているというか、サイボーグのベースになっている少年の扱いの人道にもとる部分が“BLはファンタジー“と割り切るゲージを振り切っているというか、ようは読み手の受け止め方なんですが。私にはちょっと無理です。

下巻まってました。もうひとハプニングあってシリアスな展開になるんじゃないかと思ってたけど、幸せすぎる穏やかな愛の形で終わりましたね。どの作品よりも、個性的で、絵が素敵で、繊細で、ユーモラスなお話と2人でした。とっても胸いっぱいです。ありがとうございました。

紙書籍で購入していましたがこれから何回も読むだろうと思いこちらでも購入しました。初めはかなり辛い内容だったので買った事を後悔しちゃいました。でも、途中から「としおさん」「しんどお」と呼びあうようになり、としおさんが進藤さんに好かれようと一生懸命なのが可愛くて。。胸キュンシーンいっぱいでやっぱり買って良かったです。

評価が良かったので読んでみましたが嫌悪感しか残りませんでした。生身の人間をお金でつり、サイボーグにすることの意味が分かりません。メルヘンな雰囲気で可愛く描かれていますが逆にそれが怖かったです。なんでこんな設定にメルヘン要素を入れたのか謎すぎます。読み進めれば進めるほど苦しく思えた作品でした。微笑んでいる描写を見るのがしんどかったです。評価は0ですが1より下がなかったため1にしています。

切ない、悲しいストーリーです。科学者は自分の利益で受けの身体を変えました。なんて残酷な人たちでした。最後はハッピーエンドだったが、中の衝撃差で心を痛めました。絶対二度と見たくないストーリーでした。

評価が良いので購入してみたけど、やっていてることがクズで途中で読むのやめようかと思った。進藤だけが唯一のまともな人で後は頭のおかしい人たちのお話でした。BLはファンタジーって言うけども、ファンタジーでもBLでもなかった。クズなところから出た2人は、ハッピーになるのだろうか？続きあっても読まないかなー

深い…なんだろう深い気がする…とにかく続きが気になります。ただのエロではない

素晴らしかったです。寓話的で独創性があって繊細でずっと読み続けたい魅力がありました。　サイボーグの男の子は身体的にも精神的にもハンデのある人であり、作中は意図的に作られた物ですが研究者達のトシオの扱い方やトシオの立場を現実社会に置き換えてハンデのある人の社会との関わり方などをつい考えさせられた作品でした。それを踏まえてもシンドウはトシオにとって王子様のような存在で純愛すぎてつい涙が出る。