レビュー一覧

遂に完結しました！オメガバースが苦手だった私が、初めて夢中になった思い入れの深い作品です。あとがきでマキ先生が「オメガバースでフェミニズムを描きたかった」とおっしゃっており、とても腑に落ちました。オメガバースの、性を搾取され、差別されて人としての尊厳を踏みにじられているのに悦んでいるような設定が好きじゃなかった。生まれ持った性別のせいで蹂躙されながらも、諦めることなく過酷な運命と闘う真宮の姿に、女性として励まされていたんだなと気付きました。光の差すラストが余韻を残します。オメガバースの金字塔となる作品です。

絵柄もお話の雰囲気も昭和感のあるオメガバースBLだな…と思いながら読み始めたんですが、家の重みとか愛憎が温くなくてめっちゃ面白い！主要キャラだと思ってたキャラでも容赦なく退場させられるし、このキャラこんな裏があったんだ！？という驚きが「キュン」じゃなくて「ゾッ」とする方向なのが癖になりますね。あと有憲と麗子ちゃんの関係がどうなるのか気になりすぎます…BLなのに…（いやこのお話はもしやBLではない？）

ひゃ〜！ビックリ！！今までのオメガバース物の設定がごっそり覆ってました。発情期のΩって３倍妊娠し易いのですよね？それが子供を産まないメガエラ！？なんと。なんと。しかも首筋噛んで番になったら定期的な発情期ないの！？色々設定が違ってパラレルワールドです。オメガバース物の最低限の設定って何なのかなぁ？色々独自設定ありで何とでも広がりますね！今後が楽しみです。雰囲気はめっちゃ「昼メロマン風大河」な感じ。今後、壮大なドラマになるのかなぁ！期待してます。

オメガバースの話の中でも今まで見たことがないようなお話でした。個人的には主人公の病みの部分とか大好きです。ヤンデレ受けが好きな方には本当におススメですね。子供達の展開も気になります。次編が出たら必ず買うと思います。

ドロドロ昼ドラで「真珠夫人」「牡丹と薔薇」とか好きだった貴腐人世代にはドンピシャかと。時代設定も昭和初期風味なので財閥の家督争いとか一夫多妻のマウンティングも違和感ない感じ。腐ってる爺さん婆さん世代、色々拗らせてる親世代に比べ伊織、真宮ら孫世代達が案外仲が良い(麗子さんもαらしく尊大だけどそこに痺れる憧れる)のが救い。某金塊探す漫画の山猫スナイパーを彷彿とさせる死んだ目のもと軍人執事･斯波が真意の伺えないキャラクターでとても良いアクセントなのですが、彼が犀門＆真宮に協力する理由として、個人的に3巻では犀門に関係を迫る斯波を期待したいところです。

さすがの丸木戸さんです。二巻も圧倒的におもしろい。昼ドラや雰囲気のある時代物作品が好きな方・普通のBL作品に飽きが来ている方にはおススメです。一筋縄ではいかない人間模様でハラハラドキドキさせてくれますよ。ただ、BLはただの要素に過ぎませんので、キャラに萌えたい方やラブラブいちゃいちゃが見たい方には向きません。丸木戸さんにはこれからも迎合せず独自の路線を極めて欲しいです。続きも楽しみにしています！

α（あるふぁ）社会におけるΩ（おめが）の権力争いって感じで、まさに江戸時代の「大奥」ですね。やや黒いイメージ感はありますが、内容的には面白いと思いますね。これからの展開が楽しみです。

オメガバースというと、階層への葛藤はあるものの番になって子供産まれて、幸せに暮らしました…的なストーリーが多い印象でしたが、根本から覆されました。さすが丸木戸先生！！みんなの想いがどこに落ち着くのか、ドキドキハラハラしながら読んでます。愛憎渦巻く感じなので、サラッと読みたいときには重たいですが、ドロドロが好きな方にはぜひ！！お薦めです！！

最新刊(５巻)まで読んでます。いや最初からそうだったけど、真宮と伊織は運命的な繋がりがありますよね…？αにこだわった結果、βやΩに支配されるようになっていく財閥一家、乗っ取ろうとするαの親戚、家を保つために崩壊していく一家の矛盾、昼ドラ顔負けのドロドロです。この世界観の作り込みは本当にたまんない。せめてどこかにハッピーエンドが落ちてて欲しい。せめて伊織は幸せになって欲しい。いやみんな幸せになって欲しいけど。続刊がとても楽しみです。

The差別オメガバースっていうか。差別満載のお話。Loveもないので（3巻まではゼロです），地雷の方はお勧めしません。みなさんおっしゃっている通り，昭和の昼ドラ・ドロドロ愛憎劇です。わたしは，個人的にこの種の昼ドラが非常に苦手だし，権威主義的な差別思考回路が受け付けず，やはりこの作品は読んでいて気分のいいものではなかったです。この作家さんのほかの作品は大好きなんですけどね。今のところ，旧世代の親の欲に子供世代が巻き込まれていっている気がします。この後，抗っていくんでしょうか。真宮と伊織がどう動くかですね。あまりだらだら長く続かないでほしいなーとは思います。