その…男が今の立場になるまで大恩がある将軍家の娘を邪険に扱うヒーローに魅力を感じません…自分でヒロインとの結婚も断らず（汚れ役もできない）、王女と駆け落ちする気概すらない男なぞ他の女にくれてやったほうが読者目線でスカッとします。ヒロインのことを好きでもない女と言うのなら即、自分で縁談断れって思います。こんな半端な男は主人公の相手として嫌なので、相手役は他国の王子とかのがいいと思います、正直。

出だしが面白かっただけに、途中からのヒロインの壊れっぷり（もはや壊れているとしか思えなかった）がいただけなかったです。男社会に生きるヒロインがここまで崩れるものなのかとちょっと腑に落ちませんでした。しかも、あれだけ脇役達が忠告しているにもかかわらず（王女の命令はどこいった）、まったくもって実践しようとしなかったのは、無駄に文字数とページ数を費やしたとしか思えませんでした。ヒーローの方は第二王女への恋と憧れを勘違いしていたと考えれば、早々の心変わりにはまあ納得できなくもないかなと思いました。後書きも読みましたが、「変わらず、好きと伝えられない、または伝えないことを選んだ想いのかたち」とのことなので、テーマとしては達成しているので次巻が出るとは思えません（隊長の第一王女に対する想いも切なかった）。作者がハッピーエンドにしたいと思っているなら次巻はあるとは思いますが、後書きの内容からするとヒロインとヒーローをくっ付ける為の話ではないようです。ヒロインとヒーローのハッピーエンドを求める方には、なかなか厳しいお話だと思います。

アンハッピーエンドに、もやもや。とても切ない思いがぐるぐると渦巻く物語ですが、個人的には、ヒロイン、馬鹿じゃね?面白かったけれども‥

ハッピーエンドでなくとも話の筋が通るなら支持派。ですが、いかにも続く感じで終わっちゃうとモヤモヤします。なので−★一つ。次巻がありそうな雰囲気ですのでお早くお願いします。

本当に叶わぬ想い。えっこれで終わり？という終わり方です。ヒロインは純粋過ぎるが故に、自分が許せなかったのでしょうか。第二王女ぐらい、あざとかったらよかったのかな。欲しいものは欲しいと言う素直さも、時には必要かも。いくら臣下とはいえ、王女をきっぱりと拒んでこなかったヒーローにも、腹が立ちます。彼が決断した時には、ヒロインの心、身体の傷が大きすぎた。2人には、お互い向き合い、見つめあって、王や王女に抵抗するためにも、新しい土地でやり直して欲しかった。

切なくて、もどかしくて、でも人を思いやる素敵なお話です。登場人物は魅力的な人ばかり。買ってよかった！けれど、納得はできない…。やっぱりみんなに幸せになってもらいたい。続きが出ることを祈っています。

ハピエンじゃないところが良かったっ！ミアという名前も良かった。(ヒロインは長い名前がありがちですけど)ヒーローがいろんな場面で切なく「ミア」と呼びます。切ない。読み応えアリ！

ｈａｐｐｙｅｎｄ　に　してください。絶対　続編を待っています。

ぐいぐい引き込まれて、寝るのも惜しんで読み切ってしまいました。展開が早く、おもしろい！…でも、つらい…。数年後の後日談を読みたくなりました。

紙書籍で読みました。胸打つ話だったので、レビューをかきます。ヒロインがもっと器用だったら、ヒーローが本当の愛を早くから自覚していたら、この結果にはならなかったのかも。しかしこんな2人だから美しく切ない物語になったのでは。とにかくヒロインのあり方の美しさに星５つ。不器用すぎて痛々しいほど清廉です。イラストが美しい。終わり方は、未来の2人の再会と愛を予感させると私は感じました。