レビュー一覧

好きな作家さんです。躊躇いなく購入しました。大正時代の雰囲気が何とはなく隠微で、悪くないと思います。ピアノを弾く男性は色っぽいですし、清楚な令嬢が乱れるのもいいでしょう。ただ、その意思を無視して体を結んでおきながら、心まで求めるライバルの男性は気色悪い。時代とはいえ女性蔑視にもほどがあります。気分を害しました。

あぁ...清澄さん残念すぎる。変に拗らせていなければ両想いになれたかもしれないのに。初動が悪すぎて、そのあと軌道修正しても相手には想いは伝わらなくて。悪役なんだけれど、切なかった。

最後まで清澄が許せず。もうあそこまで悪事を重ねると、何をしても無駄のような…。ちょっとやりすぎかな。

時代や、立場や、そこにあるそれぞれの思いに、引き込まれ、一気に読み終えました！

作者さん買いです。今回のストーリーはとても切ないお話でした。最後にヒロインが思い続けた人と結ばれて良かったなぁと感じましたが、心が壊れそうな2年の歳月を考えるととても辛かったです。悪役ヒーローも、今後、人の心の痛みが分かる人物となってヒロインを忘れさせてくれるくらいの大恋愛をしてほしいものです。

面白かったです。清澄さんは、始まりこそ残酷ですが、ずっと片想いで辛くなりました。彼なりに愛していたし、ずっと尽くしてきたからこそ、心変わりがあっても良いのにとも思いました。清澄さんサイドのお話も読みたいです。

作者さん買いでありましたが…時代が時代とはいえ、あまりにもしんどい展開に、いい気分で読み進める事はできませんでした。婚約者は下衆すぎて、同情する気にもなれず。最後はハッピーエンドなのかもしれませんが、それも違うような。寧子さんと馨さんのやりとりをメインにして、書き直して欲しいとさえ、思ってしまいました。

暗く押しつぶされそうな時代背景の中での恋愛模様でした。つらく締め付けられるようなまま読み進めていきました。始まりが悪すぎたため恋心を受け取ってもらえないまま別れを決意した清澄さんがあまりにも可哀想でした。幸せになってほしいと思いました。