レビュー一覧

あらすじを読んで面白だったので購入。初めての恋に戸惑うヒーローが見れるのかなと楽しみだったが・・・30歳にして初すぎる反応、甘さというよりもはやギャグ？に求めていたものはコレじゃない感が。ヒーローが貴族の女はドレスや宝石にしか興味がないと文句を言っていたが、己もアクセサリー作りに勤しんでいるじゃないかー！と猛ツッコミをしてしまったことは仕方がないと思う。ストーリーは良いのに、人物たちの心情変化が猛スピードでやってきて読者は置いてけぼり。うん、なんだ。後ろをついてくるヒロインにほだされたのか。笑っていれば落とせるヒーローなのか。展開早い。惚れ薬でも飲んだか？というくらい唐突に恋はやってくる。もうお互いに一目惚れでいいか。閨事は創作の為、観察するための行為とか考えていたヒーローに若干引く。ヒロインは、最初の頼りない印象から終盤には落ち着きが出て精神的に大人になっていた。そりゃなるよね・・・。ちなみにヒロインは20歳。お話自体は好きだけど、急な甘ラブな展開と登場人物の心の変化がちょっとわからなかった。愛を告げるに至るほどの激情を抱かせた“何か”は二人の中になかったはずなのになー。登場人物が薄っぺらく感じてしまった。

ハッピーエンドなのですが、あっさり終わります。ページ数もあると思いますが、物足りない感じでした。

これでこのポイント数は高い気がします。両者の目線ほぼ半々で書かれています。変人と田舎者が恋を知ってお互い惹かれて行く、、といったところでしょうか。淡々と進み盛り上がりに欠ける印象でした。

前半は淡白なヒーローが自嘲気味にヒロインがいずれ去るだろうからと最後までしないで好き勝手するという流れでした。ヒロインはこのヒーローのどこに惹かれたのか不思議ですが、ヒーローが自分に呆れずにそばにいるヒロインに惹かれたのはよく分かります。偏屈なヒーローではありますが、意外にも周りの使用人や身内には意地悪い人もなく、ヒロインを迎え入れてくれたので、幸せになりそうです。