レビュー一覧

設定や演出は全然違いますが、ディズニーの｢美女と野獣｣の野獣が戻らない版だなぁと思っていたら、後書きで作者さんがそこをテーマに書いたと仰っていて大納得。ヒロインの、本質を好きになる人間性、凄く素敵ですね。あと、ソーニャ独特のヒーローの歪みも最後に伺えて、読後感は最高でした！後半になればなるほど、敵も二転三転して面白かったです。濡れ場はそこまで多くはありませんが、ほどよいかんじで良かったと思います。イラストも綺麗の一言に尽きます！ヒーローとのきっかけをくれた祖父母が、最後まで父方なのか母方なのかがわからず、しかも会えなかったことが残念だったゆえ、★-１してますが、お薦めです。

斬新な設定でとても楽しく読ませていただきました。けれど何か物足りない感じがしてしまい−1にしました。

ヒーローとヒロインが打ち解けていく様にキュンとします。イラストがCielさんでストーリーにあったイラストが素敵すぎ。ヒーローの見た目は最後の3行で。終わり方が秀逸です。

最初から最後まで素晴らしかった。最近はバカっぽいタイトルが増える中で、こういう素敵なタイトルをつけるところにセンスの良さを感じます。イラストは大好きなCielさん。何冊もイラスト買いしているほど好きですが今回も素敵でした。こういうお話にはCiel さんの絵が最高。特に最初の子どもの頃のイラストが可愛くて良かったなぁ。最後も良かった。でも全部好き。繊細な線といい、体のバランスの美しさといい素晴らしい！ヒロインは悩みながらもバカな事はせず好感が持てます。ヒロイン家族は最低すぎる。弟はちょっと意外。ヒロインの目がある事を境に人の姿が異形に見える、という珍しいシチュエーションながら、とても考えさせられるお話でした。ヒロインの心の変化も丁寧に描かれています。安易な解決ではない終わり方も秀逸。

ヒーローは口数少ないけどさりげない優しさを見せたりヒロインを一途に想ってたりする所にドキドキしました。ヒロインは悩む様子がくどく感じられて、健気さより内向き自虐思考が目立って見えてやや残念な感じです。そのせいもあってか、ジレジレ感はあまり感じず。異形描写はヒーローの描写は好きなんですが、ヒーロー義母の描写がグロテスク系苦手な私には数行とはいえちょっとヴッてきました。話自体は定番的な流れを挟みつつヒロインは元に戻るのかという事等先が気になる作りをしている所や2人の互いを思い遣るやりとりが良かったです。あと、Cielさんの挿絵はどれも美しかったですが、中でも最後のイラストが描写的にも素敵なシーンということもあって一番印象に残りました。

なんとも変わった設定で，すごく楽しめました。ヒロインが素直な良い子だからこそ，敵キャラたちがもうちょっと徹底的に潰される様子を見たかったです。絵も最高綺麗でした。

斬新な設定なのに無理なくその世界観に入れました。また異質なものもそれがきちんと主人公の感情や無意識の思いから来るものだとわかり、想像をたくさん膨らませることが出来ました

最後、ヒロインの目をそのままにしておくというのが、いいと思う。ある意味、本質を見抜く、神の目みたい。作者買いです。イラストがとても素敵。ヒロインのヒーローへの思いがイラストから伝わる

作者買いです。好みのストーリーではないのですが、やはりこの作者様は物語を書くのが上手いなぁ〜と思います。良い仕事しています。

心に深い傷を持つヒーローと人が異形としか見えないヒロイン。明るい物語ではないけれどじっくり読める物語でした。