レビュー一覧

ずっと読みたかった作品でした。やっぱりよしながふみはいい！時代的にちょっと古い作品なので流行り物にズレはありますが、そんな些末なことは気になりません。ラストをはっきりさせないのが不満な人もいるかもしれないけれど（西洋骨董洋菓子店もそうだし）、その先を読者の胸の中に収めて育てるのがいいのだと思います。

「後味の悪い漫画まとめ」かなんかで知ってたんですが、BLじゃないしなと思って手を出さないでいたんです。でもイイ！中途半端な終わり方？いやいや、これはここで終わっていいんですよ。願わくば真島君には滋先生の妄想通りに行っていただけますように…カッコよかった…。全体的に青春の話ではありますが、途中からすごくお話を漫画・漫画家に寄せてきてて、もうムネアツです。漫画描きたかった心がアツく甦ります…！よしなが先生の作品全体に流れるのって、バンカラ気質なのかしら？慶応ってバンカラ？今、お描きになってるのは「なに食べ」「大奥」ですが、また数年後にこういった大昔の作品を読み返してみたいです。その頃はどんなものを描いてらっしゃるでしょう？

よしながふみさんの、きのう何食べた？が大好きで同じ作者の作品と言うことでなんとなく読み始め…あっという間に3巻まで読了してしまいました。登場人物それぞれの立場が愛情たっぷりに描かれているので、嫌な感じのキャラクターもどこか憎めない…どころか好感を持ててしまいます。終わり方も、その先を想像出来てとても良かったです。暖かな気持ちになりました。

まさに、花盛りの時。キラキラした夢と挫折。主人公の周りが皆優しくて善人ですが、それぞれ重いものを背負っていて懸命に生きているというのは「なに食べ」「大奥」にも共通しています。 ラストもこの作家さんらしく放り出されますが、この後は花盛りの時ではなくなるのでタイトル通りと納得できます。

すごくいいです！昔、単行本でも読んでたんですが、懐かしくなり、購入しました！

高校生とその家族、教師たちのお話です。人間ドラマ的なところもあり、笑えるところもあり。真島と滋はどうなったのかしらと妄想を膨らましています。

おもしろいんだけど、みんなの善人っぷりが脳内お花畑状態かもしれない。「生徒諸君」で育ったじじいには、あまり違和感ないですけどね。だから☆５つで。

すごく良かったです。色んな人の気持ちを色んなところから見られる、読み手によって感情移入する場所が違うだろうなと思います。

何てことない日常を綴っていますが、その日常の中にある一つひとつの大切な気持ちが丁寧に書かれていると思いました。作者さん買いですが本当に素敵なお話でした。

自分の学生の頃を思い出したり、こんな学生時代だったらなと憧れたり、懐かしくて暖かくてときどきドキッとする物語でした。