レビュー一覧

このジャンルはそれほど読んでなくて、全く知識不足なのですが、丸木戸さんの作品は三作目でして、思ったことがあります。ノンケの人が流されていたすというのはままあることだと思うのですが、丸木戸さんの作品はノンケ側がいつもタチなのですよね。この業界では珍しくもないのですかねー。ノンケの人が自分は同性とできるかなあ…と考えたとき、どちら側を想像しますかね。いれるほうかいれられるほうか。と、考えてみると、流される多くの人は入れられるほうな気がしましてね。もともとそのケのない人が同性に勃つんでしょうか。これは悪いと言ってるのではなく、そこを凌駕してくるくらいノンケを虜にする魅力は出ていると思うのですよ。そこがすごいなー…と。勉強不足で通常あることならごめんなさい。…とあまりこの分野を良く知らない人間がなるほどね…と思うほどに色気がありました。

ポルノグラファーを読んでから気になってる作家さんで、この作品もぜひ読んでみたいとチェックしてました。サンプル読んで、ん？クズ…？って思った人でも大丈夫な作品です笑。ちゃんとハッピーエンドですし、エロもありますよ。楽しく読ませて頂きました。

クズ男と狭い田舎町から出れない人生諦めてる男のお話です。暗い感じで進んで行きますが、少しずつ気持ちが近づいてやり直そうと前向きになっていくのはホッとする。静雄が可哀想でこれからは幸せになってほしい。おまけページで静雄が甘えてる様子がメッチャ可愛い！白のタンクトップ？ランニング?が良く似合う！笑

艶っぽい絵柄と昭和な場末感が見事にマッチした作品。攻めの蒼介のグズさを許容できるかできないかで評価が分かれると思います。明るくハッピーな雰囲気とは対極にあるような作品ですが、二人のキャラクターに力があり先を読ませます。静雄の魅力は幸せになってほしいと思ってしまういじらしさ(女々しいわけではありません)で、蒼介の魅力は図々しさと紙一重の芯の強さと人間としての優しさを失っていないところでしょう。また、この作者さんは大袈裟な言葉や表現ではなく、心に残るシーンを書くのが上手く、3話めのラストの「キスしてもいいですか」のくだりなどは素晴らしいの一言です。春子ママのエピソードも静雄たちと良い対比となり、泣かせるスパイスとなっています。余韻の残る旅立ちのラストも作品の完成度を高めていると思います。

物語全体に漂う薄暗さが独特の雰囲気を出していて、良かった！量産キラキラBLとは大きく異なります。アケミちゃんのお母さん、お見事でした。転んでもタダでは起きないタイプですね。別カップルのお話し、是非続きが読みたいです。

攻めのダメダメ感がすごいです。人間としてダメ感が強いので、そこが受け付けない人にはキツイかも。全体の場末感、雰囲気はまるで日本映画を観ているような、しっかりとした表現力があります。ストーリーも、作り込まれています。

丸木戸先生、すごいですね。BLですが、完全にドラマです。読みごたえがありました。表題作と短編が一つ入っています。

作者買いでした。田舎の場末のスナック。自分の田舎にもそんなスナックあったなぁ〜閉塞感といい、あの雰囲気わかるなぁ〜と。アケミちゃんの方は最後は希望が見える終わり方で良かったです。二人には幸せになってほしい。特にシズオ。もう1つの短編は、もうちょい先が見たかったです。双子の弟くんが不憫んすぎる。

なかなか、重いお話、暗い設定なんだけど、二人を応援したいって思う。それぞれのキャラが個性的で、読みごたえ、たっぷりでした♪

面白かったです。受けは純粋で良い子過ぎる！攻めは前半はクズだしイライラするしヒモだしどうしようもないなと思ってたけどアケミちゃんと一緒に過ごしていくにつれ段々柔らかくなってきて、最後は親の金も借りないで自分の力で自立しようと改心していってたので、許せました。あと、受けに対しては優しいので...。当て馬は特にいなかったです。むしろ家の問題とかが複雑でした。明るいお話ではなく、暗い話が多いので、ほのぼのBLが読みたい方にはオススメ出来ません。シリアス系が好きな方は楽しめるかと思います。また近々読み直したいです。