レビュー一覧

ヒロインから時折感じる｢無自覚の嫌らしさ｣が不快で好きになれませんでした(自分のヤな部分を投影しちゃったって事なのかな)｡ シードルの取り引きのアプローチなんか初手から無茶苦茶だし、腕に覚えがある訳でもあるまいし盗賊被害のある地域に女一人で野宿とか常識疑うレベル。挙句に夜男の部屋で酒飲んで酔っ払って散々煽って無自覚(のつもり)とか、 絶対友達になりたくないタイプ。 ･･･で、悉く結果オーライだから余計ムカつきます。そんなヒロインを好きになり出会って一週間もしない内に彼女との結婚を考え、酔わせてHに持ち込もうとする男もねぇ｡｡、しかもやり方が中途半端。お話半ばからもう二人で勝手にすれば？って気分になり、全部で100ページちょいの短めのお話なのに後半読むのが苦痛でした。嫌度が自分の性格の悪さに比例してるかもと思うと更に嫌な気分になりますし() また基本ですが、校正の手抜きとしか思えないような単純なタイプミスや表現の仕方の違和感等も気になりました。これもヒロインやお話が好みだったら不問にするんだろうけど｡｡イラストはとても良かったです。

明るく快活な男爵令嬢のヒロインと、第四王子であるヒーローとの純愛ロマンスでした。ヒロインの結婚観は現実的で、恋愛感情など必要なく、身分が釣り合うもの同士で婚姻関係を結ぶべきだというものでした。その場に流されそうになりつつも、一線を越えないように身が引けるヒロインに好感が持てました。ヒーローはお互いが想い合えればそれが一番よいと考えており、身分など視野にも入れていません。ヒロインに対してアピールしまくり、プロポーズもします（笑）ヒーローへの想いを自覚しつつも、釣り合いが取れないと逃げ出したヒロインを追いかけて、再度プロポーズをして、受け入れさせるヒーローの必死さが良かったです。エロシーンはあるにはありますが、一線を越えるのは最後なので、それだと物足りない、という方にはこの作品は向かないと思います。

商売や、世間を知らない男爵令嬢に第四王子は恋をします。商品への情熱だけで突き進んできたアニエスは、カミーユの正体を知ると自分はふさわしくないと離れていきます。自分の肩書きや、バックしか見てなかった女性達に囲まれてたカミーユは、ますますアニエスに惹かれて追いかけます。家のことをやってきたアニエスの根性は、王宮の外で働くカミーユのよい支えになると思いました。