レビュー一覧

ずっと待ってました！いつも領土争いをしている敵対する隣国へ、腹違いの兄に陥れられた主人公が奴隷として売られて。読んでいると、どんどん引き込まれます。早く最終巻が読みたい！

試し読みでは興味をそそられませんでしたが、皆さんのレビューを読むと、2巻の終わり位から面白くなるとのことだったのでそれを励みに読み進めました。なるほど、陥れ・拷問など読んでて苦しいんですが、二人の王子が共に苦難を乗り越え少しずつ信頼していく過程が面白く、冷酷で美しいローレントが率直なデイメンに心と身体を開いていくところがうっとりするほど美しいです。この二人をもっとみていたい。そんな終わり方です。

ああ、良いものを読んだな。と読み終えた瞬間に思いました。よく練られた構想と布石。設定の細やかさ。最後の最後でのまさかのどんでん返し。何度読んでも面白い作品でしょうね。序盤の翻訳本独特の言い回しや設定に少し面食らいましたが、3巻あるので腰を据えてゆっくりと読んでいくうちに慣れて気にならなくなりました。挿絵も世界観にピッタリでうたプリのキャラデザの方とあって主人公たちがカッコいいのなんの。いやぁもう何が良いって果てしない憎しみを抱く二人が少しづつ互いの事が見えてきて、腹に一物を抱えながらも徐々に互いへ信頼を寄せていく様がすごくいい。思わずローレントがデイメンに対して本心を吐露する場面なんてもう素晴らしかった。BL以前に読み物として面白いので抵抗のない方は読んで見て欲しい作品。番外編も出て計4冊なので是非ゆっくり読みすすめてみてはいかがでしょう。

凄く面白かったです！時を忘れ物語に浸りました。敵対していた国の皇子が主と奴隷という立場になりながらも相手の能力を認め合い陰謀に立ち向かいます。2人とも優れた王になる力量を持ち敵を撃破していく様子に胸が熱くなりました。勿論2人の気持ちの変化やかけがえのない存在として体も結ばれる過程も激萌えです！重厚なストーリーで読み応えがありました。

BL要素は薄いです。女性も出てくるので苦手な人は注意。1巻だけだと微妙かもしれないですが、全部読むと、また1巻から読み直したくなります。真っ直ぐで誠実な王子が、はじめは憎いと思っていた冷血な敵国王子に心を惹かれる様や、心の読めない策士で冷血な敵国の王子が、ずっと孤独で誰も信頼していなかったのに、背中を預ける様子がとても良かったです。腰を据えて読んでほしい作品です。

ローラントがウザくてキモいです。その上、キレイだとか賢いとか、作者にめちゃくちゃ持ち上げられてるから、ウザキモさが倍増、ローラントがひたすらウザキモい話です。良さがわからないキャラクターであるローラントが何かあるたびに似たようなことをするのを長々と続けられ、苦痛です。しかし、主人公が格好良くて楽しいですよ。ただ、包容力がありすぎます。

王座の物語といえば騙し合うものかと思いましたが、シンプルな内容でした。計画によらなく偶然で問題が解決しちゃう展開がほとんどだったような気がします。

一巻、読み始めはカタカナの名称が覚えられないし、翻訳ならでは（？）の読みにくさから読み進めるのが苦痛とさえ感じてしまって中断を繰り返しては、せっかく買ったしな...と正直勿体ないという気持ちで頑張っていました。前後の文脈や理解力の乏しさから、作中の「彼」が誰を指すのか分かりづらかったりしましたが読み進めていくともう先が気になって仕方ない！という気持ちになりました。戦のドンパチもあるんだけど、ものすごく頭を使う骨太なストーリーでした。裏切りや策略、キャラクターの背景、色んなものが絡み合って目が離せない。誰が裏切って、裏切ってなかったとかそれぞれにスポットを当てたらもの凄いことになりそう。ローレントの孤独な戦いに読みながら悲しくなったりとデイメンの青さとか鈍さにイラっとしたり、序盤からのキャラクターの変化が新鮮で、ようやく身体を重ねられた時もエロさより切なさに、胸に迫るものがありました。ほんとに面白かった。番外編も買います！

おもしろかった。王同士、しっかりと結ばれるまで、骨太で巧妙に描かれています。奴隷のくだりとか、ちょいちょいエロさもありつつBLとしても飽きないし、ファンタジーとしても大いに楽しめました。主要カップルのリバがないので、そこに期待していた場合は物足りないかもしれません。逆に言うと海外作品の違和感がなくて、読みやすいです。3巻で一作品なので、まとめて買って読んで欲しいです。

日本語訳が合っておらず読みにくかったです。内容は好きだったのでもう一度違う方に訳して出版して欲しいと感じました。