レビュー一覧

女でありながら騎士として戦場に赴くのは、リトスを守る力を得る為。そんなスティーリアを労り癒すリトスの本心は、彼女には見えません。家族を奪い祖国を滅ぼした国の王女で、彼を奴隷として使えさせている自分を怨んでいるだろうと思っているヒロイン。お互いの想いに気付かないままに続く筈だった主従関係は、とても切なかったです。立場は逆転し、かつての主人の全てを奪い尽くしたのに、一番欲しいものは手に入らない…と苛立つヒーローは、隠しきれない感情をヒロインの身体にぶつけます。スティーリアの背中の傷は、二人にとって執愛の鎖。妖麗しい銀髪ヒーローと気高くも繊細なヒロインの絡みは甘美で、とくに幾度もある髪と背中の傷に触れるシーン、勿論美麗な表紙絵&イラストにも萌えました(笑)。

大好きな1冊です！リトスが素敵(*´ω`*)生真面目不器用で素直じゃないけど優しくて繊細なヒロインと、奴隷ではあるけれどヒロインをずーっと想い健気に優しく傍に寄り添っているヒーロー。そんな中、ある時立場が逆転。それでもヒロインを大切に想うヒーロー。逆転したけど言葉遣いは以前のままっていうのも、ストーリーの流れの中、良い感じになってます。妙な横恋慕のゴタゴタもなく、貫徹した愛のストーリーですね。エロは多くはないですが、サッパリしてます。

すでに書かれているレビューの通りです。お互いに好き合っているのに素直に言えない。立場が逆転してもやっぱり言えない。切ないです。イラストも綺麗でとても良いです。

好みのTLで何度も読み返してます。主従関係逆転した後も言葉遣いを変えないリトスイイですね。主人公への狂おしい崇拝と愛を感じます。イラストも美麗さと色っぽさが混じった印象で、すごく好みです。

改めて読み返してみるとヒーローの台詞の重みと裏にある思惑が切ない　丁寧語での言葉責めが初読と違ってきます　重いストーリー好きな方にお薦めです

無茶苦茶好みのお話でした。鬱屈した超美形ヒーローと気高い心をもつヒロイン、そこに横たわる厳然たる身分差なんておいしすぎる。本心を隠してのひどい言葉の応酬には、どんな熱烈な愛の言葉よりも深い愛を感じました。切なく美しく淫靡な空気感というか、とにかく二人の行く末に引き付けられ、一気に読んでしまいました。よく考えるとヒーローは狂気をはらんでいてストーカーチックというか怖さはありますが、生い立ちを考えるとそこまで違和感はないし、なんといってもヒロインが自分を偽ってヒーローに憎まれてでもヒーローを守ろうとするほどにヒーローを深く愛しているので、ふたりのやり取りがもどかしくもあり。ヒーローの愛の告白のシーンはぐっときました。そして超美形というヒーローの設定に全く違和感のないイラストが素晴らしいです。

大変素晴らしい作品でした！身分差、下克上、すれ違い、一途…どの部分をとっても、好みの一言に尽きる満足な一冊です。決して幸福ではないヒーロー、ヒロインの境遇もとても読んでいて辛いのですが、それを乗り越えて気持ちを寄り添わせて行く過程はもどかしくて、切なくて最高でした。ドロドロがいいですね！

お互いを思いやるあまりに、血を吐くような本音を口に出せない二人の切なさと、それぞれの孤独な状況がうまく表されてると思った。なんかの歌詞にあったけど、触れていても距離は遠くに感じるって、まさにそんな話。

ヒーローの愛が底なしに深いお話でした。ヒロインの立ち位置が変わらないようにしつつ手に入れて、さらに国のトップとしてちゃんと政をする、まさにヒーロー。星2にしたのはヒロインの書き方が納得できないものだったので。国と国民が疲弊していると誰から聞いたのか真実とはいえ鵜呑みにして、会議に王の娘だから無理やり参加できたのに発言させてもらえなかったと落ち込み、だからといって他の方法を考えようとしないお姫様単細胞キャラは小とはいえ部隊長となり戦争にまで行っているのにと、強い強い違和感。好きな作家さんだけに残念です。

ちょっと激しい展開のストーリーを読みすぎた直後のせいか、ちょっと最後あたりの展開に物足りなさを感じました。で、星３つ