『私の名前は、エム。真剣にある人を探しています。一年前のある日、私は襲われました。おかしなことにそれ以来、その犯人のことが忘れられません。恋に似てるかもしれない』
風俗店で働く母親のナミからは、美しい容姿と無造作に置かれた一万円札だけを与えられ、幼い頃からエムは人のぬくもりに飢えていた。夜になれば街に出て声をかけてきた相手に身を委ねる日々。そんなある日、夜道で何者かに襲われたエムは、闇の中で辱められながらもその行為に特別なものを感じてしまう。以来、そのことが忘れられず、男を探そうと……。
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。