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<駒子シリーズ>のヒロイン・入江駒子の愛読書『ななつのこ』が、素敵な絵本になりました!
本書の主人公は、ある村に住む「はやて」という男の子と、はやてが「あやめさん」と呼ぶきれいな女の人。はやてが村の出来事をあれこれ話すと、あやめさんは熱心に耳を傾け、はやてが「ふしぎでしょ?」と首を傾げたときには、「こういうことじゃないかしら」と謎解きをしてくれるのでした――。
著者&装画家の名コンビが贈る、もうひとつの『ななつのこ』。
【目次】
すいかおばけ/金色のねずみ/空の青/水色のチョウ/竹やぶ焼けた/ななつのこ/あした咲く花
本書の主人公は、ある村に住む「はやて」という男の子と、はやてが「あやめさん」と呼ぶきれいな女の人。はやてが村の出来事をあれこれ話すと、あやめさんは熱心に耳を傾け、はやてが「ふしぎでしょ?」と首を傾げたときには、「こういうことじゃないかしら」と謎解きをしてくれるのでした――。
著者&装画家の名コンビが贈る、もうひとつの『ななつのこ』。
【目次】
すいかおばけ/金色のねずみ/空の青/水色のチョウ/竹やぶ焼けた/ななつのこ/あした咲く花
前作『魔法飛行』で生涯最大の冒険を経験した入江駒子は、その余波で風邪をひきクリスマスを寝て過ごすことに。けれど日頃の精進ゆえか間もなく軽快し、買い物に出かけた大晦日のデパートで思いがけない人と再会を果たす。勢いで「読んでいただきたい手紙があるんです」と告げる駒子。十数通の手紙に秘められた謎、そして書かれなかった“ある物語”とは?
手紙をめぐる《不思議》にラブストーリーの彩りが花を添える連作長編ミステリ。
伸びやかなデビュー作『ななつのこ』に始まる、駒子シリーズ第三作。
解説=光原百合
手紙をめぐる《不思議》にラブストーリーの彩りが花を添える連作長編ミステリ。
伸びやかなデビュー作『ななつのこ』に始まる、駒子シリーズ第三作。
解説=光原百合
大学生の玲奈は、全てを忘れて打ち込めるようなことも、抜きんでて得意なことも、友達さえも持っていないことを寂しく思っていた。そんな折、仔犬を飼い始めたことで憂鬱な日常が一変する。ゼロと名付けた仔犬を溺愛するあまり、ゼロを主人公にした短編を小説投稿サイトにアップしたところ、読者から感想コメントが届く。玲奈はその読者とDMでやり取りするようになるが、同じ頃、玲奈の周りに不審人物が現れるようになり……。短大生の駒子が童話集『ななつのこ』と出会い、その作家との手紙のやり取りから始まった、謎に彩られた日々。作家と読者の繋がりから生まれた物語は、愛らしくも頼もしい犬が加わることで新たなステージを迎える。
■第32回鮎川哲也賞&第19回ミステリーズ!新人賞選評、ならびに第19回ミステリーズ!新人賞受賞作・真門浩平「ルナティック・レトリーバー」掲載。■ダブル新連載スタート! 芦辺拓『明治殺人法廷』、加納朋子『1(ONE)』。■特別企画「新訳版『長い別れ』刊行記念対談! 田口俊樹×杉江松恋」、「鮎川哲也賞受賞者特別対談 青崎有吾×今村昌弘」掲載。■秋永真琴、榊林銘、櫻田智也、ネイサン・イングランダー読切ほか。
【目次】
【受賞作決定!】
第32回鮎川哲也賞 選評 辻 真先・東川篤哉・麻耶雄嵩
第19回ミステリーズ!新人賞 選評 大倉崇裕・大崎 梢・米澤穂信
【第19回ミステリーズ!新人賞受賞作】
ルナティック・レトリーバー 真門浩平
●名門大学学生寮で、日食の最中に巻き起こった事件を描く。第19回ミステリーズ!新人賞受賞作
【新連載】
明治殺人法廷 第1回 芦辺 拓
●新聞記者、そして弁護士──自由民権運動を支えた知識人たちが挑むのは「謎」と「権力」! 待望の長編ミステリ新連載
1(ONE) 前編 加納朋子
●ぼくはあの子にとっての一番になりたかった──。日本各地を移住する家族と犬をめぐる物語。短期集中新連載!
【小説】
ねじれ位置の殺人 犯罪相談員<3> 石持浅海
●あの夜の出来事は事故なんかじゃない──双子姉妹の妹の死を巡り、残された者たちの間で殺意と愛情が交錯する
きみのかたち 第4回 坂木 司
●小学五年生になったはずなのに、まだ一日も学校に通えていない。でも、悪いことばかりでもなく……?
特撮なんて見ない 第4回 澤村伊智
●「映画製作を中止せよ」という脅迫状が、撮影クルーに影を落とす。そんな中、撮影で思わぬ問題が浮上し……
記憶の対位法 第2回 高田大介
●亡き祖父が隠れ暮らした小村を訪れたジャンゴ。祖父の家に眠るのは、フランスの「苦い記憶」そのものだった……
ファインダー越しの、 秋永真琴
●ペンケースの中の、そんなに使わない色のペンみたいに持ちつづけている、あの子への微妙な気持ち
『昭和ふしぎ探訪』 愛蔵版に寄せて 榊林 銘
●かつて世間を騒がせた『奇跡の少女』。記者は取材のため、彼女の入院先である病院を訪れるが……
黒いレプリカ 櫻田智也
●埋蔵文化財センターに、工事現場から不穏な埋蔵物が出たという連絡が……。<エリ沢泉(えりさわせん)>シリーズ最新作
※(「エリ」は「魚」偏に「入」)
二十七番目の男 ネイサン・イングランダー 小竹由美子 訳
●拉致され、投獄された作家や詩人。だが二十七人のうち、最後の一人は……フランク・オコナー国際短編賞受賞作家の衝撃作!
【特別企画】
新訳版『長い別れ』刊行記念対談! 田口俊樹×杉江松恋
鮎川哲也賞受賞者特別対談 青崎有吾×今村昌弘
【ESSAY】
装幀の森 第3回 アルビレオ
ぼくたちが選んだ 第5回 有栖川有栖・宮部みゆき・北村 薫
翻訳のはなし 第5回 短歌と小説、どちらがこわい 金原瑞人
乱視読者の読んだり見たり 第4回 死人に口あり 若島 正
ホームズ書録 これはホームズ翻案なのか?「探偵小説 二重棺の秘密」 北原尚彦
【COLUMN】
ひみつのおやつ*季節限定パフェ 敷島シキ
私の必需品*パーソナル密室 北山猛邦
【INTERVIEW 期待の新人】
荒木あかね
【INTERVIEW 注目の新刊】
『仕掛島』 東川篤哉
『録音された誘拐』 阿津川辰海
【訃報】
追悼 松田道弘氏、三田皓司氏、島崎 博氏、光原百合氏 戸川安宣
追悼 Noribou(唐仁原教久)氏 編集部
【BOOKREVIEW】
[文芸全般]瀧井朝世
[国内ミステリ]宇田川拓也
[翻訳ミステリ]村上貴史
[SF]渡邊利道
[ファンタジイ]三村美衣
執筆者紹介
編集後記・次号予告
【目次】
【受賞作決定!】
第32回鮎川哲也賞 選評 辻 真先・東川篤哉・麻耶雄嵩
第19回ミステリーズ!新人賞 選評 大倉崇裕・大崎 梢・米澤穂信
【第19回ミステリーズ!新人賞受賞作】
ルナティック・レトリーバー 真門浩平
●名門大学学生寮で、日食の最中に巻き起こった事件を描く。第19回ミステリーズ!新人賞受賞作
【新連載】
明治殺人法廷 第1回 芦辺 拓
●新聞記者、そして弁護士──自由民権運動を支えた知識人たちが挑むのは「謎」と「権力」! 待望の長編ミステリ新連載
1(ONE) 前編 加納朋子
●ぼくはあの子にとっての一番になりたかった──。日本各地を移住する家族と犬をめぐる物語。短期集中新連載!
【小説】
ねじれ位置の殺人 犯罪相談員<3> 石持浅海
●あの夜の出来事は事故なんかじゃない──双子姉妹の妹の死を巡り、残された者たちの間で殺意と愛情が交錯する
きみのかたち 第4回 坂木 司
●小学五年生になったはずなのに、まだ一日も学校に通えていない。でも、悪いことばかりでもなく……?
特撮なんて見ない 第4回 澤村伊智
●「映画製作を中止せよ」という脅迫状が、撮影クルーに影を落とす。そんな中、撮影で思わぬ問題が浮上し……
記憶の対位法 第2回 高田大介
●亡き祖父が隠れ暮らした小村を訪れたジャンゴ。祖父の家に眠るのは、フランスの「苦い記憶」そのものだった……
ファインダー越しの、 秋永真琴
●ペンケースの中の、そんなに使わない色のペンみたいに持ちつづけている、あの子への微妙な気持ち
『昭和ふしぎ探訪』 愛蔵版に寄せて 榊林 銘
●かつて世間を騒がせた『奇跡の少女』。記者は取材のため、彼女の入院先である病院を訪れるが……
黒いレプリカ 櫻田智也
●埋蔵文化財センターに、工事現場から不穏な埋蔵物が出たという連絡が……。<エリ沢泉(えりさわせん)>シリーズ最新作
※(「エリ」は「魚」偏に「入」)
二十七番目の男 ネイサン・イングランダー 小竹由美子 訳
●拉致され、投獄された作家や詩人。だが二十七人のうち、最後の一人は……フランク・オコナー国際短編賞受賞作家の衝撃作!
【特別企画】
新訳版『長い別れ』刊行記念対談! 田口俊樹×杉江松恋
鮎川哲也賞受賞者特別対談 青崎有吾×今村昌弘
【ESSAY】
装幀の森 第3回 アルビレオ
ぼくたちが選んだ 第5回 有栖川有栖・宮部みゆき・北村 薫
翻訳のはなし 第5回 短歌と小説、どちらがこわい 金原瑞人
乱視読者の読んだり見たり 第4回 死人に口あり 若島 正
ホームズ書録 これはホームズ翻案なのか?「探偵小説 二重棺の秘密」 北原尚彦
【COLUMN】
ひみつのおやつ*季節限定パフェ 敷島シキ
私の必需品*パーソナル密室 北山猛邦
【INTERVIEW 期待の新人】
荒木あかね
【INTERVIEW 注目の新刊】
『仕掛島』 東川篤哉
『録音された誘拐』 阿津川辰海
【訃報】
追悼 松田道弘氏、三田皓司氏、島崎 博氏、光原百合氏 戸川安宣
追悼 Noribou(唐仁原教久)氏 編集部
【BOOKREVIEW】
[文芸全般]瀧井朝世
[国内ミステリ]宇田川拓也
[翻訳ミステリ]村上貴史
[SF]渡邊利道
[ファンタジイ]三村美衣
執筆者紹介
編集後記・次号予告
「ミステリーズ!」の後継誌ついに創刊。コンセプトは、国内外のミステリ、SF、ファンタジイ、ホラーを刊行してきた東京創元社による「総合文芸誌」。
『蝉かえる』で第74回日本推理作家協会賞、第21回本格ミステリ大賞W受賞の櫻田智也が贈るシリーズ最新作。
第21回本格ミステリ大賞の全選評も一挙掲載。
さらに、第18回ミステリーズ!新人賞受賞作「三人書房」ほか、充実の創刊号。
【目次】
『紙魚の手帖』創刊にあたって
【創刊記念特別エッセイ】
投げ込みマガジン〈紙魚の手帖〉戸川安宣
【受賞作決定!】
第31回鮎川哲也賞 選評 辻 真先・東川篤哉・麻耶雄嵩
第18回ミステリーズ!新人賞 選評 大倉崇裕・大崎 梢・米澤穂信
【第18回ミステリーズ!新人賞受賞作】三人書房 柳川 一
●第18回ミステリーズ!新人賞受賞作。若き日の江戸川乱歩を描く、流麗な謎解き譚
【第21回本格ミステリ大賞全選評】
第21回本格ミステリ大賞受賞作決定!
第21回本格ミステリ大賞選考経過
受賞の言葉 [小説部門] 櫻田智也 [評論・研究部門] 飯城勇三
選評 小説部門
選評 評論・研究部門
【日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞受賞第一作】
白が揺れた 櫻田智也
●ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、悲劇の真相は?〈エリ沢泉〉シリーズ最新作!
【読切】
ゼロ 加納朋子
●私の元にやってきたのは、カフェオレ色の天使だった。少女と犬の絆を描く最新ミステリ!
スフレとタジン 近藤史恵
●コロナ禍の影響で志村さんが講師で始めた〈パ・マル〉の料理教室。タジン鍋を使うモロッコ料理を……。
フォトジェニック 秋永真琴
●カメラを構える彼女の目に、この世界は、僕は、どんなふうにうつっているんだろう? 気鋭が贈る傑作掌編。
108の妻 石川宗生
●点描の妻、夢見る妻、革命家の妻、お品書きの妻……様々な「妻」をお楽しみください。
セリアス 乾石智子
●ひっそりと暮らす魔道師夫婦、彼らの秘密とは……
魚泥棒は誰だ? ピーター・トレメイン 田村美佐子 訳
●修道院の厨房で起きた二件の事件をフィデルマが解き明かす
【INTERVIEW 期待の新人】
千田理緒『五色の殺人者』
大島清昭『影踏亭の怪談』
【BOOKREVIEW】
[文芸全般]瀧井朝世
[国内ミステリ]宇田川拓也
[翻訳ミステリ]村上貴史
[SF]渡邊利道
[ファンタジイ]三村美衣
『紙魚の手帖』創刊記念読者プレゼントキャンペーン
執筆者紹介
編集後記・次号予告
『蝉かえる』で第74回日本推理作家協会賞、第21回本格ミステリ大賞W受賞の櫻田智也が贈るシリーズ最新作。
第21回本格ミステリ大賞の全選評も一挙掲載。
さらに、第18回ミステリーズ!新人賞受賞作「三人書房」ほか、充実の創刊号。
【目次】
『紙魚の手帖』創刊にあたって
【創刊記念特別エッセイ】
投げ込みマガジン〈紙魚の手帖〉戸川安宣
【受賞作決定!】
第31回鮎川哲也賞 選評 辻 真先・東川篤哉・麻耶雄嵩
第18回ミステリーズ!新人賞 選評 大倉崇裕・大崎 梢・米澤穂信
【第18回ミステリーズ!新人賞受賞作】三人書房 柳川 一
●第18回ミステリーズ!新人賞受賞作。若き日の江戸川乱歩を描く、流麗な謎解き譚
【第21回本格ミステリ大賞全選評】
第21回本格ミステリ大賞受賞作決定!
第21回本格ミステリ大賞選考経過
受賞の言葉 [小説部門] 櫻田智也 [評論・研究部門] 飯城勇三
選評 小説部門
選評 評論・研究部門
【日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞受賞第一作】
白が揺れた 櫻田智也
●ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、悲劇の真相は?〈エリ沢泉〉シリーズ最新作!
【読切】
ゼロ 加納朋子
●私の元にやってきたのは、カフェオレ色の天使だった。少女と犬の絆を描く最新ミステリ!
スフレとタジン 近藤史恵
●コロナ禍の影響で志村さんが講師で始めた〈パ・マル〉の料理教室。タジン鍋を使うモロッコ料理を……。
フォトジェニック 秋永真琴
●カメラを構える彼女の目に、この世界は、僕は、どんなふうにうつっているんだろう? 気鋭が贈る傑作掌編。
108の妻 石川宗生
●点描の妻、夢見る妻、革命家の妻、お品書きの妻……様々な「妻」をお楽しみください。
セリアス 乾石智子
●ひっそりと暮らす魔道師夫婦、彼らの秘密とは……
魚泥棒は誰だ? ピーター・トレメイン 田村美佐子 訳
●修道院の厨房で起きた二件の事件をフィデルマが解き明かす
【INTERVIEW 期待の新人】
千田理緒『五色の殺人者』
大島清昭『影踏亭の怪談』
【BOOKREVIEW】
[文芸全般]瀧井朝世
[国内ミステリ]宇田川拓也
[翻訳ミステリ]村上貴史
[SF]渡邊利道
[ファンタジイ]三村美衣
『紙魚の手帖』創刊記念読者プレゼントキャンペーン
執筆者紹介
編集後記・次号予告
たぶん僕は変わったのだ。四年前にはとてもできなかったことが,今の僕にはできる。――本書全体のプロローグといえる第一話「掌の中の小鳥」で真っ赤なワンピースの天使に出逢った主人公は,一緒に退屈なパーティを抜け出した。狂言誘拐の回想「桜月夜」で名前を教わり,御難続きのエピソード「自転車泥棒」や不思議な消失譚「できない相談」を通じて小さな事件に満ちた彼女の日常を知るにつれ,退屈と無縁になっていく自分に気づく。小粋なカクテルの店<エッグ・スタンド>を背景に描かれる,謎を湛えた物語の数々。巧みな伏線と登場人物の魅力に溢れたキュートなミステリ連作集。
ファンレターとラブレターは、勢いで出すに限るのだ。――短大に通う十九歳の入江駒子は『ななつのこ』という本を衝動買いし、読了後すぐに作者へファンレターを書こうと思い立つ。先ごろ身辺を騒がせた<スイカジュース事件>をまじえて長い手紙を綴ったところ、思いがけなく「お手紙、楽しく拝読致しました」との返事が。さらには、件(くだん)の事件に対する、想像という名の“解決編”が添えられていた! 駒子が語る折節の出来事に打てば響くような絵解きを披露する作家佐伯綾乃、二人の文通めいたやりとりは次第に回を重ねて……。伸びやかな筆致で描かれた、第三回鮎川哲也賞受賞作。
私も、物語を書いてみようかな――入江駒子のつぶやきは「じゃあ書いてごらんよ」の声にあっさりと迎え入れられた。幾つも名前を持っている不可解な女の子との遭遇、美容院で耳にした噂に端を発する幽霊の一件、学園祭で出逢った<魔法の飛行>のエピソード、クリスマス・イブを駆け抜けた大事件……。
近況報告をするように綴られていく駒子自身の物語は、日々の驚きや悲しみ、喜びや痛みを湛え、謎めいた雰囲気に満ちている。ややあって届く“感想文”には、駒子の首を傾げさせた出来事に対する絵解きが。第三回鮎川哲也賞を受賞した『ななつのこ』に続く、会心の連作長編ミステリ。
近況報告をするように綴られていく駒子自身の物語は、日々の驚きや悲しみ、喜びや痛みを湛え、謎めいた雰囲気に満ちている。ややあって届く“感想文”には、駒子の首を傾げさせた出来事に対する絵解きが。第三回鮎川哲也賞を受賞した『ななつのこ』に続く、会心の連作長編ミステリ。