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誇り高き白薔薇
- ジャンル:ハーレクイン小説
- 著者:ジョアンナ・メイクピース 横山あつ子
- 出版社:ハーレクイン
- 長さ:295ページ
- ポイント数:レンタル300ポイント 購入700ポイント
■血で血を洗う戦乱の世に咲き誇れ、あでやかな白き薔薇。
■時は一四六一年、イングランドはランカスター家とヨーク家が王位をめぐって争う“薔薇戦争”のまっただ中にあった。ランカスター派の家に育ったクレア・ホイランドは、無益な戦いに心を痛めていた。兄はヨーク派のディヴェイン家を襲撃しに行き、命を落とした。その結果、唯一の相続人となった彼女は、叔父の指示により、宮廷の庇護を求めることになった。だが、ロンドンへ向かう途中、ディヴェイン家の次男ロバートに捕らえられた。無惨にも父と兄を殺された彼は、ホイランド家への復讐を誓い、襲撃の首謀者であるクレアの叔父の命を狙っていたのだ。けれども、それはかなわず、ロバートはクレアに宣言した。「身の代金をもらうより、きみを花嫁にもらおう」クレアの身内の罪は、クレアに償わせる――それが彼の考えだった。
■敵である男性の妻となり、家の中から新たな世界へと旅立ったクレア。イングランド、そしてヨーロッパ大陸と、冒険と試練の日々は続きます。史実に詳しい作家だからこそ描ける薔薇戦争の物語!
■時は一四六一年、イングランドはランカスター家とヨーク家が王位をめぐって争う“薔薇戦争”のまっただ中にあった。ランカスター派の家に育ったクレア・ホイランドは、無益な戦いに心を痛めていた。兄はヨーク派のディヴェイン家を襲撃しに行き、命を落とした。その結果、唯一の相続人となった彼女は、叔父の指示により、宮廷の庇護を求めることになった。だが、ロンドンへ向かう途中、ディヴェイン家の次男ロバートに捕らえられた。無惨にも父と兄を殺された彼は、ホイランド家への復讐を誓い、襲撃の首謀者であるクレアの叔父の命を狙っていたのだ。けれども、それはかなわず、ロバートはクレアに宣言した。「身の代金をもらうより、きみを花嫁にもらおう」クレアの身内の罪は、クレアに償わせる――それが彼の考えだった。
■敵である男性の妻となり、家の中から新たな世界へと旅立ったクレア。イングランド、そしてヨーロッパ大陸と、冒険と試練の日々は続きます。史実に詳しい作家だからこそ描ける薔薇戦争の物語!
■時は十三世紀、宮廷から遠く離れた修道院に、体に悪魔の烙印をもつ娘がいた。
■父によって十歳のときから修道院に預けられていたジャネッタは、二十歳を前にして、一大決心をしていた。父は、ジャネッタの体にある深紅のあざを悪魔のしるしと呼んだ。そんな体では、結婚など望めないと。でも、このまま神に仕えて一生を終えるのは我慢できない。こうして彼女は修道院を飛び出した。あてがあるわけでもなく、しかも溝に足をとられて動けなくなった。日は傾き、夕闇があたりを覆いはじめている。そのとき、若い男が馬から降りて声をかけた。「さあ、つかまって」いったい、わたしをどうするつもり? 心配するジャネッタをよそに、彼はあくまで紳士的にふるまった。ジャネッタを介抱し、空き家へ導くと、空腹の彼女に食べ物を与え、騎士のバートランドと名乗った。濃い金髪、明るい茶色の瞳、そしてたくましい体。初めて見ると言ってもいい若い男性に、ジャネッタは恥じらい、戸惑った。そして、この出会いこそが、彼女を陰謀渦巻く宮廷へ、イギリス国王ヘンリー三世との出会いへと導くことに……。
■父によって十歳のときから修道院に預けられていたジャネッタは、二十歳を前にして、一大決心をしていた。父は、ジャネッタの体にある深紅のあざを悪魔のしるしと呼んだ。そんな体では、結婚など望めないと。でも、このまま神に仕えて一生を終えるのは我慢できない。こうして彼女は修道院を飛び出した。あてがあるわけでもなく、しかも溝に足をとられて動けなくなった。日は傾き、夕闇があたりを覆いはじめている。そのとき、若い男が馬から降りて声をかけた。「さあ、つかまって」いったい、わたしをどうするつもり? 心配するジャネッタをよそに、彼はあくまで紳士的にふるまった。ジャネッタを介抱し、空き家へ導くと、空腹の彼女に食べ物を与え、騎士のバートランドと名乗った。濃い金髪、明るい茶色の瞳、そしてたくましい体。初めて見ると言ってもいい若い男性に、ジャネッタは恥じらい、戸惑った。そして、この出会いこそが、彼女を陰謀渦巻く宮廷へ、イギリス国王ヘンリー三世との出会いへと導くことに……。