千年の呼び声

よく見る夢がある。誰かがオレを呼ぶ夢。
どうしてオレを呼ぶの？君は誰――？

家が神社ということもあり、何かと“憑きやすい”体質のオレ。そんな時、助けてくれるのが幼馴染の大樹。大樹には霊感みたいなものがあるらしく、オレの憑き物をいつも祓ってくれる。大切な友達だし、有難い存在だ。ちょっとだけ、キョリ感が近すぎるところがあるけど…。ある日、大学から帰宅する途中で、いつもよりヤバイ“何か”に襲われそうになり身動きできずにいると、突然、オレを呼ぶ声とともに守ってくれた新しい“何か”。それは明らかに人間ではなくて、しかも初めて会ったはずなのに、何故か心配そうに見つめながらオレの名を呼び――…！？ 【フィカス】

（※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています）