彼岸の石
その身に秘めるのは、人の欲望を叶える力と罪悪感。
あきが贈る「石」と「幻想」の物語。
終わりなき願いを終わらせる石――「彼岸の石」。その石を体に持つ男・露華は、願いを抱える人々の前に現れては、石を砕いてそれを叶えていく。己自身が本当に何を求めているのかも知らぬまま、カラスと共に宛もなく旅をしていく。
ある街で芝居一座に身をおく男・楠成と出会う。彼もまた悩みを抱えており……。
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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とても美しく、少し切ないお話。サラっと読むと童話やファンタジーの雰囲気で、綺麗なお話で終わってしまうのですが、深読みしすぎかもしれませんが、哀しかった。彼岸の石である露華が人間を愛するあまり、人間の欲望に呑み込まれてしまう様に見えてしまった…幸せと不幸せは、半分半分。どっちかに偏ってしまうと、その歪さで捻じ曲がってしまう。幸せを願ってしまう人も、それを叶えたいと思ってしまう慈愛に満ちた露華も誰も悪くはないのに、そのゆがみがお互いを悲しみの底に落としてしまう…綺麗なものは美しい其の儘ではいられない…側に寄り添うカラスはすべてを理解して受けいれて、露華を愛おしく見守っている。そして、楠成のように真っ直ぐな人に出会えた事で露華は救われたんだろうな…たとえその姿が変わってしまっても、楠成と、その家族と、共に在ることが露華の望みなんだと思うと最後に涙が出た。想いが静かに流れていくお話でした。