春闇の情深き体〜春ちゃんシリーズ
今宵限りの京美人、雛瀬春実は、一夜の相手に「割りきった遊びができるのが、あんたの取り柄や」そして「俺の取り柄でもあるんや」と別れの朝に告げる。黙ってうなずく相手。双方のその態度は、いわば遊び人たらんとする者の紳士道(?)であると、二人を取りもった子猫には分っていたのかもしれない好編『ネコの海岸物語』。
そして、同時収録作『ほほえみを咲かせて』には、こんな会話が登場する。「ミィは、情の深い体になったなぁ……」。血縁はないものの親戚筋にあたる哲兄ちゃんこと哲彦と同床し、そうささやかれた時、春実は「それ……最高の……誉め言葉や……」と応じる。なぜならそれは、真にひとを愛した経験のある者しか持ちえない、いわば恋の形見であるカラダにのみ、ふさわしい形容だったから――。
旧家に生まれ、男たちをとりこにする伝説の美女顔「雛瀬の顔」をもつ青年、春実の恋と秘められた過去を描くシリーズ第三弾!
※こちらの作品にはイラストが収録されていません。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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春闇の情深き体〜春ちゃんシリーズ
「俺自身の心と体が、何よりあのひとの形見なんや」。旧家の伝説の「顔」を持って生まれた春実の過去と恋の秘密が今あきらかに!【全144ページ】
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配信日:2020/11/25
配信日:2020/11/25
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