プロヴァンス富豪の脅迫

愛を知らずに婚約した日、私は婚約者の仇敵に恋をした。

フレイアは極貧の中、両親に応援されてバレリーナになった。でも今、不治の難病に苦しむ母の命は風前のともしびだ。彼女がバレエ団を所有する大富豪との結婚を受け入れたのは、高額な治療費を払ってもらう条件と引き換えだった。ところが、婚約者と敵対する大富豪バンジャマンによって、フレイアはさらわれ、大金を取り返すための人質にされてしまう。案の定、フレイアを愛していない婚約者はお金を払わなかった。すると、バンジャマンは婚約者と同じ契約結婚を彼女に申し出た。また私はお金で買われるの？　初めて心を奪われた男性に？

■つねに挑戦を忘れず、意欲的に作品を発表しているミシェル・スマート。ヒロインは大富豪たちの争いに巻きこまれ、契約結婚から別の契約結婚へ追いやられるはめになります。ヒーローはヒロインを強欲な女と考えていますが、バージンと知ると態度を変えて……。

（※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています）

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• 4

  19800423さん

  2022-01-16
  ※このレビューにネタバレが含まれています。

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  3年近く前にシリーズ最終作『光の乙女と闇の大富豪』を紙書籍で読んで面白かったので、シリーズ1作目の今作と2作目の『スペイン富豪の華麗な策略』も購入したのですが、感想がまとまらず放置していました。今回七星紗英先生がコミック化されたので、予習と復習も兼ねて改めて読み直したのですが、うーん。決してつまらない作品ではないし、今作ヒーロー母とカシージャス兄弟の母の百合関係も良かったし、セックスシーンも情熱的で良かったのですが、3部作の中ではこの作品が一番普通、というか、良くも悪くも一番引っ掛かりが少ない話でした。それと、今作も2作目もヒロインがヒーローの策にかかって結婚をすることになって、という話なんですが、どちらのヒロインも受身過ぎで、3作目のヒロインに比べると物足りないんですよね。まあでも、七星先生のコミック版がどんな作品になっているのかは楽しみに待っています。そして、出来れば残り2作もコミック化してほしいです。

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