悲しみを愛に変えて

著者キャロル・モーティマー
翻訳有沢瞳子

ジャンル：ハーレクイン小説
長さ：154ページ
3.0 （2人） 2

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作品詳細

その日の朝、ホテルのテラスで出会った無礼な態度の男が、エドワード・カーライルだと知って、ジュリエットは茫然とした。彼は二カ月前に亡くなったカーライル不動産の社長の長男で、遺産として会社の経営権を五十パーセント受け継いでいる。残りの権利は社長の個人秘書だったジュリエットが譲り受けた。だが、エドワードの承諾なしには何も決定できないのに、国際的ホテルチェーンの社長である彼は、会おうともしない。ジュリエットは仕方なく、エドワードがこのホテルに来るという情報を頼りに捜していたのだ。彼はわたしが誰か知ったうえで、不意をつく機会を狙っていたんだわ。でも、こんな魅力的な男性だとは……。そのとき、彼女の心に七年前の悪夢のような出来事がよみがえった。

（※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています）

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3 0 梨太陽割と後の方まで嫌な感じの彼氏（ヒーローと呼びたくない）でしたが、彼の立場からするとヒロインは敵対する相手で、ある程度は仕方がなかったかなと思います。　赤の他人のはずのヒロインに多大な財産を残した（押し付けた？）故人の意図も良くわかりませんが、謝罪的な気持でもあったのでしょうか？？？　「彼」と完全に対立していた父（と弟）と７年以上一緒に住んでいて、遺産まで贈られた若く美しい女性と言うと特別な関係を疑ってしまうのは自然なことでしょう。　でもあれだけヒロインが違うと言っているのに耳を貸さないのもちょっとどうか･･･長年働いていた家政婦（重要キャラ！）に聞けばすぐわかるはずなのに、彼もヒロインも聞いたり相談しないのはなぜだろうと思いました。　序盤で、運転が得意かどうか多分確認もしないで、慣れない逆側走行の道を来させて、事故でも起こしたらどう責任取るつもりかと思いました。（ストレスと疲労で倒れさせました）　それにホテルでも話はできたはずなのに、他人の目があるホテルから、二人きりになる自分の別荘に来させるなんて、客観的に見て若い女性相手に下心があると判断できる状況です。　主導権を取ろうという意図が見えて、どれだけマウント取りたいんだとあきれもしました。　・・・色々な事実が明らかになり家族のように思っていた人物に実はいいように利用されていただけだとわかって、ヒロインは世界中に自分の居場所が無いような、裏切られた気持ちだったと思います。　過労で倒れるほど身を粉にして働き守ってきた会社も嘘の上に（？）建っていたと感じられ、よすがが無くなってしまった虚脱した気分が伝わってきました。　ヒロインが失踪したのは、消えてしまいたいというより、しばらく彼や過去から離れて自分を取り戻したかったと読めました。　彼氏は悪く思っているヒロインに惹かれることが悔しかったのかな？　乱暴して泣かせたり良くない行動もありましたが、本来は不正を憎むまともな人でした。　ちょっと気になったのはあれだけ父＝ウィリアムを嫌っておきながらファーストネームのエドワードではなくミドルネームのウィリアムの愛称の「リアム」と名乗っていたことです。名前にはこだわりはなかったみたいですね。　／謎の解明をメインにした、あまり甘さの無いお話だったと思います。 2022-05-07 4900683 1 0 AMhG-a-v2 b5tf7-%CD%FC%C2%C0%CD%DB-v2