ミスター・プレイボーイの受難
――あの日のキスのように熱く、強引で、正しい。
不動産関連会社に勤務する業平歩は美貌で名を馳せる有名人。しかも並の女より家事ができる嫁スキルを持ち合わせ、一方で何をやっても顔がいい奴は、と正しく評価されない不条理。最近に至ってはストーカー被害も深刻化。そこへ偶然居合わせた本社の幹部候補社員・大伴由晴に助けを求めたことから、避難場所提供と引き換えに、歩は大伴が出場する「お弁当男子選手権」の指南をすることに。『趣味は料理、夢はイクメン』のはずの大伴の実態に呆れ果てるものの、まっすぐで熱い人柄に次第に心がざわめき始めて――。プレイボーイと称されるイケメン二人が見いだしたオトナの関係とは?
※こちらの作品はイラスト入りです。
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自分がBLでリーマン(社会人)モノに求めている物は何か?というのを改めて考えさせられました。ただなんとなくお互いが気に入って好きになって・・なんて学生モノでも充分です。が、あえてリーマンものの魅力は何か?それは人生山あり谷ありな大人の男性らがお互いの人生経験や挫折を経ての相手への尊敬や知識へのリスペクト、それが性別容姿関係なくお互いに惹かれる要素だという、そういう本来BLに求めていた「ひとりの尊敬できる人間として彼を好きになった。そこに性別は関係ない」というヤツですね。なんか気楽に惚れた晴れたでベットインする作品に慣れすぎてBLの根本忘れかけてた私をもう一度原点にグググっと戻してくれた作品です。これ読んで久々に硬派リーマンBLジャンルを読みたくなりました。