ヴェネツィアの情事

著者ルーシー・ゴードン
翻訳飛川あゆみ

ジャンル：ハーレクイン小説
長さ：156ページ
4.7 (4件) 4 4

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作品詳細

ヘレナはモデルとして名をはせたが、虚構の世界に嫌気がさし、引退して親友だった初老のイタリア人アントニオと結婚した。結婚生活は穏やかだったが、ある日夫が突然の発作で亡くなる――ヴェネツィアにある有名なガラス工房を遺して。工房は経営状態もよくないようだが、亡き夫の唯一の遺産を守るため、ヘレナは単身ヴェネツィアに向かった。サルヴァトーレは亡き父の従弟アントニオが亡くなり、遺された工房の経営を元モデルの妻が引き継ぐと知って愕然とした。歴史ある工房は、ずっと喉から手が出るほど欲しかったものだ。美しいだけが取り柄の欲得ずくの女に渡しはしない。彼は心に誓った。

（※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています）

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5
カロさん

2020-02-13

※このレビューにネタバレが含まれています。
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美貌もお金も名声も持っている二人の駆け引きの物語。そういえば、綺麗事で面白味が失われそうだけど、この二人の駆け引きが、色恋にとどまらず軽快で気持ちいいんです！お互いに罵り合うような掛け合いでなく、気持ちのよい出し抜き方。ヒーローはヒロインを知る前こそ軽薄なイメージをもって非難しますが、出会って早いうちに、自分の偏見を改めるところも潔い！二人の恋に臆病になる原因がわかるのは終盤。最後はちょっと強引にヒロインを拐うヒーローにどっきりいいですね。随所にベネチアの情景が織りなされていて、目に浮かぶ展開がストーリーを華やかにしています。よかった！

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5
chocoさん

2012-10-31

※このレビューにネタバレが含まれています。
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美しい容姿を持ち成功もしたけどどこか冷めているヘレンと、女性を軽蔑しつつ思い通りに生きてきたサルヴァトーレのビジネスと恋の駆け引きが面白く、ぐいぐい引き込まれていきました。二人はまさに好敵手で駆け引きやテンポのよい会話が楽しくて、次は何を繰り出してくるのかワクワクしながら一気に読み進められます。ヴェネツィアの美しい風景やガラス工芸の歴史も垣間見られて風情も十分、容易に想像できるそれぞれのシーンはストーリーに深みを増しています。いつまでも続く（でも展開が速くて飽きたりしません）二人の攻防に、一体最後はどう落ち着くのー？とハラハラしながらたどり着いたラストでは、他人には決して見せない姿をお互いにさらけ出して通じ合う二人に心底ホッとすると同時に爽快さも感じました。ヘレナのアントニオへの愛も効果抜群で、色んな愛の形に触れられるこの作品、読後感かなり良かったです。

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4
ゆききさん

2017-06-12

※このレビューにネタバレが含まれています。
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この作品はコミックの方を先に読んでいていいなと思ったのですが、ちょっと消化不良の気もしていました。こちらを読んですっきりしました（笑）。大体においてハーレ作品のコミカライズは、省略が激しくて今ひとつという気がします。一作品三巻くらいにするか思い切ったアレンジをするかしないとまとまらないと思います。コミックに不満の方は小説の方を読んで欲しいですね。

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