レビュー一覧

毒ガスによって心身を蝕まれ、良心やモラルが欠落した結城美知夫が、美貌と知略で人々を虜にして殺害していく話。毒ガスＭＷを手に入れ、世界の破滅を目指す。特技は女装。猟奇殺人、同性愛、性犯罪・・・悪徳オンパレードの異色作。

ムウが読みたくて読みたくて購入しまた。サイコパス好きにはたまらない作品だと思います。

手塚治虫先生の世界観が大好きです。ブラックなところも隠さずに表現していますし、すごく考えさせられる内容が多いです。MWは、他の書籍で見たことがあり、映画も見に行きましたが、映画があまりにも違っていたので、ショックだったのを覚えています。この世界観は崩してほしくないし、大事にしてもらいたい箇所が多いし、そこから考えなければならないことがたくさんあります。手塚先生の作品は、表現の読み取りが難しいところもありますが、読めば読むほど新しい発見があるのがまた楽しめる特徴だと思います。

すごい読み応えでした。見たことのない設定や、現代にはあまり見られない強い社会的メッセージが印象に強く焼き付けられました。

NHKのトーク番組で取り上げられていて、ずっと気になっていた作品でしたが、なかなか手に入らず、初めて携帯で読むコミックなる物にチャレンジしてみました。流石の手塚作品ですが、一般的に愛されている夢と希望の世界観とは少し異なり、所謂人間のダークサイド、とても興味深く楽しみました。手塚ワールドの奥深さを改めて感じさせられるような作品でした。

悪の化身というか悪そのものの主人公が壮絶に色っぽく、彼を追う神父さんとの関係性がまた良い。壮大な設定は今読んでも十分に新鮮で、手塚先生やっぱり凄いと思わずにはいられない。ベッドシーン（といっても「まともにベッドで」とは限らないが）はかなりボカした表現なのだが、お子さまには絶対おススメできない。公序良俗をまっこうからぶち壊す、悪徳の官能だ。抗おうとする賀来の表情、そして最期に墜ちたときの※※が最高だ。こう書くとBLレビューみたいだが、そういうわけではたぶんない。。。だがやっぱりそーなんじゃないだろーか。甘々エロを求めるひとには絶対に薦めませんが、同性愛要素はかなり濃厚。

子供の頃読んだのですが映画化されたのを鑑賞してこんな話しだったのかなと大人になって原作の読み返しです。あらためて、はあ〜凄いとしか言葉が出てきません。平和を込めた作品ですね。

ピカレスク物の傑作だと思います。あの時代にこの内容が、それも手塚先生の手から生み出されたのが凄い。幼少期の人格形成に思い切り影響を与えてくれた作品です（笑）

この作品が書かれた当時にこの内容で発表されたのがすごいと思います。手塚作品でも好みが分かれるないようですが、時代を感じさせない問題がテーマになっているのでとても面白く読むことが出来ます。

ずっと見たかったけど、躊躇していた作品。ついに借りました。これが何十年も前の作品というのがすごいです！手塚治虫さんすごい！この時代で男色も取り入れている…！サイコパスで残虐で後味悪いと前情報があったので、いざ中身を読むと面白くてはまりました！短時間では読めない。映画は観に行きましたが、全く別物ですね。玉木宏と山田孝之はぴったりだと思いました。