レビュー一覧

めっちゃネタバレなので、嫌な人は読まないでくださいね。ごめんなさい。私はダメでした。病み系は合わないことが分かりました。義理の兄弟の絡みに子供？中学生？が入る（見てる）のも嫌だけど、何よりもラストが……これも一つの愛の形なんだろうけど、たぶん読み返すことはないかな。他のサイトのレビューを見てから購入したけど、こんなラストなら読まなかったと思うので、めっちゃネタバレだけど、書きます。ラストはどちらかが、自死します。

息を飲むほどの迫力、美しさとこのラストに言葉も出なかったです。久々にこんなに胸が苦しくなりました。気づけばもう何度も繰り返し読んでしまってます。兄さんがまた冷たくも美しくて。父でもあるはずなのに全く美しい。彫刻のように美しい兄さんが乱されているところも結構エロエロなのにまた美しいんですよね。でも嘘っぽくないというか。そしてとにかく胸が痛い。明日美子先生で一番好きな作品になりました。

衝撃的過ぎて痛くて辛い。忍の穏やかな微笑みを見た瞬間、それまでの濃厚で濃密な竹蔵と忍の交わりが昇華してしまった。BLのCPでも嫌悪する人すらいる竹蔵と忍の関係性。そこに忍の息子、要も絡み堕ちるとこまで堕ちる二人。独特の鞭のようにしなる曲線で描かれた裸体がどういう決着をつけるのだろうかとページを捲る指が止まらなかった。こういう結末か。ズルい。でも凄い。だって泣かされると思わなかった。中村明日美子と言う人の頭の中を見てみたい。

儚くて美しくて、さいっこうに残酷。これぞまさに耽美！といっても、大袈裟にデフォルメされた人物や黒と白にこだわった配色など、とてもスタイリッシュでクドくありませんでした。本来こういうお話好きじゃないんですが、グイグイ引き込まれちゃいました。さすがです。

匂い立つようなエロスでした。耽美主義的な感じが、明日美子先生の独特の絵とあいまって素晴らしい世界観を生み出していました。重たいテーマのお話なので、正直読む人を選ぶ作品ではあると思いますが、私は明日美子先生の作品で、一番好きな作品になりました。

とにかく愛しかない。儚く危ういからこそ、二人の時間はとても甘美でした。兄弟、親子の近親相姦ものであり、バッドエンドなので苦手な方はご注意を。

グイグイ引き込まれ夢中で読みました！冷たい美貌の兄と兄を愛する弟の禁断の愛が描かれています。二人が底無し沼に落ちていくかのように愛欲に溺れていく様、そして陽が傾くように悲しい終焉へ突き進んでいく様が、美しい絵とスピード感で読めます！エロもとても多いですが、それよりも作品全体のクオリティの高さに大変満足でした。ダークだけどバイオレンス過ぎないところもよかったです。近親相姦系が苦手なお方はお気をつけください。

1コマ 1コマから香り立つエロス… セリフではなく眼で語りかけてくる溢れる感情…もう明日美子ワールド全開の作品でした。 「同級生」シリーズのコミカルでピュアな作品もとても良かったのですが、明日美子さんの作家としての素晴らしさは本作や「Jの総て」などのダークな作品抜きでは語れないと思います。表紙をめくってすぐに眼に入る赤と黒、ストーリー全体を通して散りばめられたキーワード、小物たち… 何度か読み返すと、また違った魅力を見つける事が出来そうな深い作品ですね。ハッピーエンドでないと嫌、中村明日美子さんの絵柄を美しくと思えない方々には、ちょっとシンドイかもしれません。

本当は評価を下げたくなかったのですが…あまりにも謎展開すぎてなんだかなあっていうのが、印象がのこりモヤモヤしたためこの評価にさせていただきます。まず説明されてない部分が多すぎてなんとか情緒を読み取ってわかってくれや！感がすごいです。結局二人は兄弟なのになんで最初別々に暮らしてたん？じゃあ、そもそも後妻とか本妻どゆこと！？等々（でもその情緒？みたいなんを出せるのがこの先生のすごいとこかもしれませんが、、）ここから先がっつりネタバレなんですが、兄死エンドです。しかも、たぶん自殺で理由が本当の兄弟だったから(これもはっきりかかれていないのですが雰囲気そうです。)なんですが、、、いやいやいや、普通の出会いで付き合ってたならまだしもあなたたちの関係は、実の兄弟だったからっていって後ろめたくなるようなレベルの関係とっくに越えてますがなって感じです。二人は半分血が繋がった兄弟という設定に加え、兄の息子の前でセックスからの息子も入れて3p、目隠しして続く謎のセフレ関係、兄は妻子持ち……など禁忌犯しまくりですやん。もうここに今更実の兄弟っていう禁忌の枠増えたとこで「そっか……」てなるくらいのレベルまできてません！？そもそも半分血が繋がってるだけでも アウトですよ！なんで、兄の死には納得いきませし、話もなんだか全体的に人間味なくてずっと結局なにしたいの？って感じを情緒で読み取るって感じでした。ちょっと☆1にもしたかったのですが、☆1の人がいないことも含めこの先生の作品は私はいつも合わないなと知ってるのに見た私が悪いということで☆2にしました。

なるべくネタバレは読まないべきです。これは。とにかく明日美子ワールド全開で、なおかつ同級生の様な純粋過ぎる恋愛感情とダブルミンツの様な捻れた愛情を混ぜたような作品であり、明日美子先生の今の実力作品という感じです。とにかく読んでみて欲しい。そして最後まで読んだ後、また最初から読み直すのです。一つ一つのセリフや言い回し、仕草、コマ割りが確信犯的であり、圧倒される事間違いないと思います。