レビュー一覧

4歳で登場した颯太が『銀の鱗』で少年になり、本作ではいよいよ青年期に突入…　でもこの巻は、颯太の成長段階での複雑な恋の行方＆年の差カップルの難しさがそこかしこにあって、なかなか感情移入が難しい時でした。なんせ32歳（！）の年の差だから、すんなりといかないのはわかっていましたが颯太の初体験が「ええ？そうなっちゃうの？」となるし（真藤、なかなか良いヤツだったんだけどね…）次郎の極道として、また大人としての事情がやはり読んでても複雑。まあこういう辛い時期を超えて、颯太も大人になったのでしょうが。また前作から出てきた組お抱えの黒崎医師。これは綺月さんの実質のデビューとも言える異色作『背徳のマリア』の黒崎弟。こちらでも兄との確執や、何やら怪しい研究について触れてありますが彼も壮絶な人生を歩んでますので、興味のある方は『背徳のマリア』をお勧めします。次郎の精子を採取して何をしようとしているのかは…マリアを読んでのお楽しみです。（ただ１つ、マリアでは和巳となっているのが、こちらでは和己なんですよね。細かいツッコミすみません）

好みが分かれる作品ですね。シリーズ1、2と大好きですが子供の少し成長した話は私はあまりいただけなかった。年の差は嫌いじゃないのですが。これはちょっと。

大好きなシリーズの続編というか弟編ですが、年の差がありすぎて手を出すのに躊躇してしまうのはわかるのですが、もう少し年のさカップルの甘やかしつついじめてみたりといった萌えポイントが欲しかったです。

このシリーズは本当に好きです。極道、親子ほどの年の差、愛人、当て馬、色々難あり設定は普段からあえて読もうと思いませんがこのシリーズはすんなり楽しめる魅力があります。個人的に颯太が時折りみせる幼稚な言動、竜城の正論、極道の暴力的なところ、逆にご都合主義みたいなものが全てギリギリのところで許容範囲でツボなんだと思います。

銀の鱗もあまり好みではなかったのですがシリーズを全て読み切りたかったので一応読んでみようと…。結果、やっぱりダメでした。まずこんな13才嫌だ。次郎と黒崎の関係性も、弟くんと付き合っているのに平気でやって電話の相手に嫉妬するとか何考えてるか分からない…。

良識ある次郎がいいです。おっさんだけど。あと兄カップルもいい。

やっと結ばれた2人。颯太もあんなにかわいかったのにいつのまにか陰キャになってしまって。じろちゃんのせいだからね。

受けの颯太、そして友人の新藤、やっぱり病みます。極道の英才教育の洗練でしょうか。そこを許容できるか、最大の問題ですが、すごく良いです。新藤最高です。

こんな颯太見たくなかった。真藤はいい人だけど、やっぱりこの2人を見るのはしんどい。次郎との関係が修復？新たな関係？となったのは良かったけど…受け入れるのが難しい関係だと改めて思った。

13才の颯太の潔癖とワガママさが無駄な５年間の暗黒期を生んでしまい、ラガーマンだった真藤も颯太に溺れて狂わされてた、小悪魔健在でした。18才になって無事じろちゃんと初エッチも済みました、これから蜜月？って所で終わったので少し不完全燃焼気味かな。