レビュー一覧

やっぱりベティ・ニールズって作品でした。平凡だけど家庭的で、子供好き（＆動物好き）の心優しいヒロイン。そして、ハンサムでお金持ちの脚本家のヒーロー。意地悪な家庭教師やヒーローの取り巻き達もいて、ヒロインの心はとても傷つきます。でも、ベティ・ニールズ作品ですから、ヒロインはシンデレラのようにヒーローに選ばれ愛されるわけです。もうページがなくなっちゃう！と読者が慌てても、しっかりラストは決めてくれます。ヒロインの共通項目に良妻賢母型と入れた方が良いですね。作品自体が新しくないので（作者は２００１年永眠）、ちょっと古風で懐かしい感じがします。

ベディらしく素敵な作品です。ヒロインの暖かい愛やヒーローのヒロインや娘に対して心を開いていく心情やヒロインに焼きもちを焼いて欲しくて出かける焦れったさが微笑ましくて、やっぱりベディ好きだなーと再確認しました(^^)

清き正しき女性の見本みたいな作品。セクシーシーンはまったくありません。子供たちとのコミュニケーション、あたたかい家庭の様子、家族のぬくもり感が気持ちよい作品

料理が美味しそうな小説は大体外しが少ないというのが持論になりつつあります。ちゃんとしたイギリス料理は美味しいというし。こういう所も女性の心をくすぐるのではないでしょうか。

仕事中毒で、売れっ子脚本家のヒーローはちょっと鼻持ちならない感じですが、人間味があって良かった。ヒロインは昔ながらの女性の鏡みたいな女性。こういう奥さん欲しいな〜と思います。

派手な所が少しもないのだけど、そこが良いのよーって、しみじみ読んじゃうベティ・ニールズ。子供たちも可愛くて、クリスマス前に読み返したくなります。