レビュー一覧

高校生を頭とした三人の兄妹が母親の病気というアクシデントに見舞われながらも協力しあって日々の食卓を囲む様子と日常がどこまでも柔らかく描かれています。長男は生来優しく穏やかな気質を持っていて兄妹の長として育ち、思春期の間に大切な人を亡くす経験をしています、達観し感情を激高することない人格に育つ可能性は大いにあると思いますし絵柄とあいまって私はとても好ましいキャラクターだと思いました。全ての人間がドロドロした部分を内に秘めているわけではないと思うので…。弟や妹は子供らしい幼さを残したところからのスタートですが、その子達が少しずつ他者の気持ちや状況を慮ることを覚え成長していく様も自然に描かれていると思いました。手際よく美味しいお料理を作ってきたのであろう母の姿を長女が幼い頃から側で見てきたことが台詞の端々に感じ取れます。必要もあって料理作りに目覚めた長男+妹、料理に限らず初心者であっても筋のよい人というのは理解も早いので最初から上手に作れてもおかしくないと思います。料理の内容や献立紹介にもどや感が無くて好きです。（某ばんごはん漫画は日常的に料理をする人なら当然やっているであろうことが得意気に描かれている気がして苦手だったので）

家族の絆と美味しい食事。心温まる良い話だけど、聖人君子でキレイ過ぎて現実味が無い。平日、学校帰りで疲れて時間も少ないのに、料理初心者ぽい子どもたちで手の込んだ餃子？ムリでしょ。手抜き簡単10分料理やスーパーの弁当に追加1品とかがあれば現実味があるのに。弟妹は小学校３〜4年の双子・年子にしか見えない。弟妹の名前、逆の方がシックリくる。

特に期待もなく読んだけど意外に良かった。料理をメインに据えつつ落ち着いた展開なので人によっては物足りなく思うかもしれないけど、むしろこの作画このテンポがいいのかもしれない。お母さんの入院をきっかけに高校生が料理を始めますが、そういう状況であれば今どきはコンビニ弁当やスーパーのお惣菜で済ませちゃいそう。だからこそこの漫画の趣旨って大切。他のレビューで現実味ないとか書いてあったからよっぽど作りこみ料理の紹介なのかと思ったら普通でした。その人の食生活や料理にかける手間で読後感も変わるだろうけど、他の手料理系漫画よりもずっと入門編だからレシピ見て普段の生活に取りいれるにも無理がないと思います。

優しい主人公と優しい仲間たち。優しい物語で、綺麗に終わって。で、何も印象に残りませんでした・・・。

小沢さんの作品で最初に出会いました。食べることはただ体だけではなく、心をもはぐくんでくれるんだということを実感した作品です。登場人物も細部まで魅力的に描かれていて、何度もよみかえしました。最近、ちょっとずつ、作風が変わっているような気がします。てっちゃんの出てきた意味…これはのちのちのルカには必要かもしれないけれど…あと、律とゆうこちゃんはもうすっかり縁が切れちゃったのかな？律に新しい出会いがあるようですが、じゃあゆうこちゃんってなんだったのかな？と思ってしまいます。実際、人生はこんな風に進んでいくんだけど、少女漫画にここまで風呂敷広げる必要あるのかな？とちょっと思ってしまいます。

グルメ漫画、は違う感じ。料理王子を主役にした少女漫画。他の人も言っているけど、キレイすぎる。個人的にはダメでした。

一緒のものを食べるって大事✨それが家族の基本。ルカが可愛過ぎる。

国立トップ大学目指せる生徒と専門学校に行く生徒が同じ高校などといったリアリティのなさ。うちの高校はトップ進学校の一つだけど、専門学校に行く生徒は皆無なので、専門学校にも入試のようなものがあると聞いて皆で驚いたくらい接点がないものだと思うのだけど。 さらに、適当に家の外観を選んだだの、変わって行っただの、作画の言い訳など目にしたくなかった。

16巻で新たな風呂敷を広げたと思ったら最終巻で慌ただしく風呂敷畳まれたかんじです。途中面白かっただけに最後のきれいすぎる収束の仕方は残念でした。

主人公くん…出来過ぎですね。それなのにアイドル目指してる妹は痛い感じだし、ちっとも可愛くない。そして性格悪い。子供っぽすぎるし…我儘だし、読んでて呆れました。普通は片親になった時点である程度しっかりするし、ましてや母親が入院中なら、家事手伝うと思うけど…。